イーサリアム財団、ブラインド・サイニング防止に向けた新規格「Clear Signing」を公開

イーサリアム財団は、ウォレットでの署名プロセスを改善し、取引内容を人間が理解できる形式で表示するためのオープン規格「Clear Signing(クリア・サイニング)」を発表しました。この規格は、ユーザーが内容を十分に理解せずに署名を行う「ブラインド・サイニング(Blind Signing)」に起因する巨額の資産損失を防ぐことを目的としています。ERC-7730に基づくこのフレームワークにより、ウォレットは承認前に各取引の平易な説明を表示できるようになります。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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ERC-7730による取引内容の可視化

ブラインド・サイニングは、これまで数十億ドルにのぼるユーザー損失の要因となってきた深刻な問題です。今回導入されたERC-7730は、複雑なスマートコントラクトの取引データを人間が判読可能な記述に変換するための規格とされています。これにより、ユーザーは自分がどのような操作を許可しようとしているのかを、署名を行う前に自身のウォレット画面上で明確に確認することが可能になります。

1兆ドル・セキュリティ・イニシアチブとの関連

本規格の公開は、イーサリアム財団が主導する「One Trillion Dollar Security Initiative(1兆ドル・セキュリティ・イニシアチブ)」の一環として位置付けられています。このイニシアチブは、ネットワーク上で扱われる資産の安全性を抜本的に強化することを目指す取り組みです。取引の透明性を高める標準規格を提示することで、Web3エコシステム全体の信頼性を向上させ、安全な取引環境を構築する狙いがあると考えられます。

ポイント

・ブラインド・サイニングによる数十億ドルの損失を解消するための新規格が導入されました。

・新規格ERC-7730により、取引内容を平易な言葉でウォレットに表示することが可能になります。

・イーサリアム財団が推進する広範なセキュリティ強化策の一環として位置付けられています。

・ユーザーが取引内容を正確に把握した上で署名できる環境を整えることで、資産流出リスクの低減が期待されます。

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