enishが暗号資産による株主優待制度を導入、ビットコインとソラナ総額1000万円相当を抽選で贈呈へ

ゲーム開発会社の株式会社enishは2026年7月21日、抽選で580人の株主に対し、総額1000万円相当の暗号資産(仮想通貨)を贈呈する新たな株主優待制度の導入を発表しました。対象となるのは2026年12月31日時点で同社の株式を500株以上保有する株主で、ビットコイン(BTC)とソラナ(SOL)がそれぞれ500万円相当用意される予定です。今回の取り組みは、株主還元の充実に加え、同社が推進する「アクティブ・トレジャリー事業」への理解促進を目的としています。

株主優待制度の詳細と対象範囲

enishが暗号資産による株主優待制度を導入、ビットコインとソラナ総額1000万円相当を抽選で贈呈へ

新たに導入される株主優待制度は、2026年12月31日時点の株主名簿に記載または記録され、enishの株式を500株以上保有している株主が対象となります。

抽選により、以下の内訳で合計580人に総額1000万円相当の暗号資産が贈られます。

  • 10万円相当:20人
  • 5万円相当:60人
  • 1万円相当:500人

進呈される暗号資産は、代表的な暗号資産であるビットコイン(BTC)と、高速な処理能力などを特徴とするブロックチェーンのネイティブトークンであるソラナ(SOL)が、それぞれ総額500万円相当予定されています。進呈時期は2027年5月ごろを予定しており、具体的な参加・申込方法や受取方法などは、決定次第同社の公式サイトで公表される見込みです。

導入の背景と「アクティブ・トレジャリー事業」への移行

enishがこの優待制度を導入する背景には、単なる株主還元や株主基盤の強化だけでなく、同社が注力する「アクティブ・トレジャリー事業」に対する理解を促すという狙いがあります。

同社は2026年6月、それまで保有していた8.063BTCをすべて売却し、ソラナ(SOL)を中核資産として運用する方針を発表していました。この事業は、SOLのステーキングなどによって能動的に収益機会を創出することを目指すものです。なお、ステーキングとは、暗号資産を保有・預け入れることでネットワークの維持に貢献し、その対価として報酬を得る仕組みとされています。

従来のビットコインの受動的な保有から、ソラナを活用したアクティブな資産運用へと軸足を移した同社にとって、今回の株主優待は、株主が実際に暗号資産に触れることで、同社の新たな財務・事業戦略への関心を高めるための施策と見られます。

国内企業における暗号資産優待の広がり

近年、国内の上場企業が暗号資産を株主優待に採用する動きが活発化しています。これまでに以下のような企業が同様の取り組みを発表しています。

  • gumi:2025年3月に総額1600万円相当のビットコイン進呈を発表
  • マツモト:2026年4月にソラナ(SOL)による株主優待の導入を発表(国内初と認識)
  • イクヨ:2026年5月に総額1000万円相当のビットコイン提供を発表
  • コインチェックとメタプラネット:2026年6月に抽選で1550人に総額2000万円相当のビットコインを贈呈する詳細を発表

このように、様々な業界の企業が、Web3事業への関心向上や中長期的なファン(株主)の獲得を目指し、暗号資産を株主還元の手法として取り入れる事例が増加しています。

ポイント

  • enishが2026年12月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、総額1000万円相当の暗号資産(BTCとSOL)を抽選で580人に進呈する株主優待を新設しました。
  • 贈呈される暗号資産はBTCとSOLがそれぞれ500万円相当で、2027年5月ごろの進呈を予定しています。
  • 同社が推進する、ソラナ(SOL)を中核とした「アクティブ・トレジャリー事業」への理解促進を大きな目的として掲げています。
  • 国内の上場企業において、自社のWeb3戦略の認知向上や株主還元の多様化を狙い、暗号資産を株主優待に採用する動きが一段と活発化していると見られます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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