インド政府がジャック・ドーシー氏の暗号化メッシュアプリ「Bitchat」の削除を命じる

インド政府は、ジャック・ドーシー氏が手掛けるオフライン対応アプリ「Bitchat」の削除命令を出しました。同アプリはBluetoothメッシュネットワークを利用し、インターネット接続なしで暗号化メッセージやビットコイン取引の中継を行う機能を備えています。デリーで続く「Cockroach Janta Party」の抗議活動において、参加者がインターネット遮断を回避する通信手段としてメッシュツールを利用したことが要因と見られます。検閲耐性を持つオフライン技術と国家規制の緊張関係を示す動きとして重要視されています。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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削除命令の背景と現地での抗議活動

インド当局による削除命令の対象となった「Bitchat」は、元Twitter CEOのジャック・ドーシー氏が立ち上げたプロジェクトとされています。首都デリーでは「Cockroach Janta Party」の抗議活動参加者が、政府によって実施されたインターネット遮断の中でも通信を維持するためにメッシュネットワークツールを活用していました。政府側はこのような遮断措置を無効化する技術や匿名通信に対する警戒を強めており、ソースコードが公開されているGitHub上のリポジトリなどに対するアクセス制限命令が出されたとされています。

オフライン通信とビットコイン取引中継の技術的意義

Bitchatは、端末相互のBluetooth通信を利用してメッシュネットワークを形成するアプリケーションです。通常のモバイル回線や中央サーバー、インターネット接続を必要とせず、暗号化されたメッセージの送受信が可能です。さらに、ビットコインの取引データを端末間で中継し、オンライン状態の端末を経由してネットワークへ送信する仕組みをサポートしているとされています。これにより、通信障害や当局によるネットワーク遮断下であっても、メッセージ伝達や暗号資産決済の可用性を保持できる点が大きな特徴です。

Web3エコシステムにおける課題と影響

中央集権的なインフラに依存しないP2P(ピアツーピア)通信やオフラインでの暗号資産取引は、検閲耐性や耐障害性を強みとするWeb3領域において極めて重要な技術領域です。一方で、政府が公的な秩序維持などを目的に実施する通信制限を回避できるツールは、各国当局からの法的な取り締まりを受けやすい側面を持っています。分散型プロトコルやオープンソースソフトウェアの配布経路に対し、国家の規制がどのように及ぶのかを示す事例として業界内で注目されます。

ポイント

  • インド政府が、ジャック・ドーシー氏のビットコイン関連メッセージングアプリ「Bitchat」の削除を命じました。
  • BitchatはBluetoothメッシュネットワークを利用し、オフライン環境下で暗号化メッセージやビットコイン取引を中継する機能を備えています。
  • デリーにおける「Cockroach Janta Party」の抗議参加者が、インターネット遮断対策としてメッシュツールを使用したことが背景にあると見られます。
  • 検閲耐性を備えたP2P技術およびオフライン決済基盤と、国家の法規制との摩擦を象徴する出来事として注目されます。
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