ステラ開発財団が非米国債のトークン化残高首位を公表。2月にイーサリアムを逆転し約4億9000万ドルに到達

ステラ開発財団(SDF)は9月8日、同財団が開発を支援するブロックチェーンのステラ(Stellar)が、米国以外の政府債務をトークン化した資産残高で全ブロックチェーン中首位を維持していると発表しました。現実資産(RWA)のオンチェーンデータを集計するRWA.xyzによると、8月20日時点でステラ上の非米国債トークン化残高は約4億9000万ドルに達しています。ステラ独自の管理機能や多通貨決済設計が評価される一方で、市場規模の大きいトークン化米国債の分野ではイーサリアムが先行しており、資産種別ごとの棲み分けが進んでいる状況がうかがえます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

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5大陸へ拡大するステラ上の非米国債トークン化

RWA.xyzのデータによると、ステラ上の米国以外の政府債務残高は、8月20日時点で約4億9000万ドル(約784億円、1ドル=160円換算)を記録しています。ステラは2026年2月上旬にイーサリアムの残高を上回って以降、首位の座を維持し続けています。

ステラ上でトークン化されている具体的な資産としては、メキシコの短期国債である「CETES」やブラジル国債、韓国国債、マーシャル諸島のデジタル国債などが挙げられます。さらに、ユーロ圏の短期国債に投資するファンドも展開されており、SDFによると、こうした政府債務関連の金融商品は世界5大陸に広がっています。

規制対応機能と多通貨決済設計が採用を後押し

ステラは、国境をまたぐ送金や複数通貨の決済、資産発行を主な用途として設計されたパブリックブロックチェーンです。低コストかつ短時間で取引を決済できるインフラとしての特徴を備えています。

国債などの厳格な規制対象となる金融商品をオンチェーンで扱う場合、投資家の本人確認や取引制限への対応が不可欠となります。ステラには、発行者がトークンを保有・移転できる利用者を認可する機能や、必要に応じて資産を凍結できる機能が組み込まれています。SDFは、これらの管理機能がブロックチェーン上で直接利用できる点に加え、国際送金や多通貨決済に適したネットワーク設計が米国外の国債関連商品に選ばれている要因であると説明しています。

首位を走るイーサリアムのトークン化米国債市場

非米国債の領域でステラが首位を走る一方、トークン化された米国債の市場においてはイーサリアムが依然として首位を維持しています。

RWA.xyzによると、米国債や米国債を中心に運用するMMF(マネー・マーケット・ファンド)などをトークン化した資産残高は、9月8日時点で約158億6000万ドル(約2兆5376億円)に上ります。SDFも、米国債のトークン化市場ではイーサリアムが先行していると説明しています。国際決済銀行(BIS)は国債のトークン化が取引や決済の効率化につながると指摘しており、各ブロックチェーンの機能や特性に応じた市場の分化が進んでいると見られます。

ポイント

  • ステラ上の米国以外の政府債務をトークン化した資産残高が約4億9000万ドルに達し、2026年2月にイーサリアムを上回って以降、全ブロックチェーン中首位を維持している点
  • メキシコ、ブラジル、韓国、マーシャル諸島、ユーロ圏など、5大陸にまたがる国債および国債ファンドがステラ上でトークン化されている点
  • 利用者の認可や資産凍結といった規制遵守のための管理機能と、多通貨決済に適した設計がステラの採用につながっている点
  • 米国債や関連MMFのトークン化市場ではイーサリアムが約158億6000万ドルで先行しており、資産や地域によって主要な基盤が分かれている点
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