Pump.funが新機能「Custom Pairs」を発表。SunriseやxStocksのトークン化株式を含め対応資産ペアは93種類に

ソラナブロックチェーン上で、トークン化株式の活用と展開が加速しています。トークン発行プラットフォームのPump.funは2026年9月10日、新機能「Custom Pairs」を発表し、テスラやエヌビディアといったトークン化株式を取引ペアの対象として選択可能にしました。先行してオンチェーン資産流通基盤のSunriseが米国株20銘柄のトークン化資産を追加しており、ソラナ上では計93種類の資産ペアに対応する体制が整っています。トークン化株式が単なる保有や売買の対象から、オンチェーン上で他の金融商品と組み合わせる資産へと進化している点で注目されます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイト編集方針をご覧ください。

ソラナ上で進むトークン化株式の機能拡張と取引ペアの多様化

ソラナのエコシステムでは、複数の事業者が連携してトークン化株式の基盤を拡大させています。

オンチェーン資産の流通基盤を提供するSunriseは2026年9月9日、Backpack Securitiesが発行する米国株20銘柄のトークン化資産をソラナ上に追加しました。対象銘柄には、ナイキやマイクロン、モデルナなどが含まれています。

これに続き、大手トークン発行プラットフォームのPump.funは9月10日、新機能「Custom Pairs」を公式Xで発表しました。従来はトークン発行時の取引ペアとしてソラナ(SOL)やUSDコイン(USDC)が主に用いられていましたが、本機能によりテスラやエヌビディア、S&P500 ETFなどのトークン化資産を選択できるようになりました。

SunriseとxStocksの提供資産を合わせることで、対応する資産ペアは93種類に達します。この仕組みにより、すでに発行されているトークン化株式をミームコインなどの新しいトークン市場に直接組み込むことが可能となりました。これにより、トークン化株式の役割は売買にとどまらず、ほかの金融商品と連動する構成要素へと広がっています。

独自基盤を推進するロビンフッドとのチェーン間競争

こうしたソラナ上での動きの背景には、米ロビンフッドの動向への対抗があると見られます。

ロビンフッドは2026年7月、現実資産(RWA:Real World Assets)向けに設計した独自ブロックチェーン「Robinhood Chain」のメインネットを公開しました。同社は株式やETFへの経済的エクスポージャーを提供する「Stock Tokens」を展開しており、売買取引だけでなくレンディングの担保など分散型金融(DeFi)プロトコルでの利用も想定しています。

自社ブロックチェーンを中心にトークン化資産の経済圏を囲い込もうとするロビンフッドに対し、ソラナではSunrise、Backpack Securities、xStocks、Pump.funといった複数の事業者が参入してエコシステムを形成しています。トークン化株式の取り扱いを巡る取り組みは、単一の企業によるプラットフォーム構築と、パブリックチェーン上での事業者間連携という、ブロックチェーン間の競争にもつながっていく可能性があります。

ポイント

  • Pump.funが新機能「Custom Pairs」を公開し、テスラやエヌビディアなどのトークン化株式を取引ペアに設定可能になった点
  • SunriseがBackpack Securities発行の米国株20銘柄を追加し、xStocksと合わせてソラナ上で93種類の資産ペアに対応した点
  • トークン化株式が保有や売買だけでなく、ミームコインなど新トークン市場と組み合わされる資産へと用途を拡大している点
  • 独自チェーン「Robinhood Chain」で囲い込みを進めるロビンフッドに対し、ソラナでは複数事業者の参入による対抗構図が生まれつつある点
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