Lido DAOが主要アップグレードに向けた「Omnibus Vote 199」を開始

Lido DAOは、プロトコルの重要なコントラクトアップグレードやパラメータ調整を含むオンチェーン投票「Omnibus Vote 199」を開始しました。この提案には、過去に発見された脆弱性への対応や、コミュニティ主導のステーキング枠組みの変更などが含まれています。本投票の結果は、Lidoプロトコルの安全性と運用効率に直接影響を与えるものとして注目されます。

ZKSyncブリッジの復旧とセキュリティ対策

Lido DAOが主要アップグレードに向けた「Omnibus Vote 199」を開始

今回の提案における主要な項目の一つは、ZKSync L1 ERC-20ブリッジのアップグレードと再有効化です。このブリッジ機能は、2026年3月に脆弱性が公表されたことを受けて停止されていましたが、今回のアップグレードにより預け入れ機能が復元される予定です。これにより、安全性を確保した上でのネットワーク間連携の正常化が図られます。

ステーキング制限の変更とオペレーター体制の刷新

コミュニティ・ステーキング・モジュール(CSM:コミュニティによるバリデータ参加を促進する仕組み)に関しては、ステークシェアの制限を8.5%に、優先終了(priority exit)の閾値を10.2%にそれぞれ引き上げることが提案されています。

また、ノードオペレーターの体制にも変更が加えられます。具体的には、ノードオペレーター「A41」の無効化や、「Stakin」から「Stakin by The Tie」への名称変更、および報酬アドレスの更新が含まれています。さらに、年間のガス供給制限(Gas Supply Easy Track limit)を従来の1,000 stETHから150 stETHへと大幅に削減する調整も行われる見通しです。

投票スケジュール

本件に関するオンチェーン投票は、2026年4月13日に終了する予定となっています。この投票によって、前述の技術的改善や運用パラメータの変更が正式に決定されます。

ポイント

  • 2026年3月に発見された脆弱性に対応し、ZKSyncブリッジの預け入れ機能を再開させる点が注目されます
  • CSMのステークシェア制限を8.5%に引き上げることで、ステーキングの運用枠組みを調整する狙いがあります
  • ノードオペレーターの整理や名称変更により、運営体制の最新化が図られます
  • ガス供給制限を150 stETHに削減することで、プロトコルのリソース管理を最適化する可能性があります
  • 投票の締め切りは2026年4月13日に設定されています

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用を専門とする編集チームです。Web3・ブロックチェーン領域に特化したコンサルティングファームである株式会社Pacific Metaが、国内外41カ国・150社以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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