IOTA財団は2026年4月8日、ネットワークの最新バージョンとなるv1.20.1をリリースしました。このアップデートでは新たにプロトコルバージョン23が導入され、長年利用されてきたREST APIの正式な非推奨化が決定されました。ネットワーク同期の高速化やトランザクション仕様の変更が含まれており、ノード運営者には次期バージョンに向けた基盤移行が求められています。
APIの移行義務化とトランザクション仕様の変更
今回のアップデートにおける最大の変更点の一つは、REST API(ウェブサービス間で情報をやり取りするための標準的な規約)の非推奨化です。IOTA財団は、REST APIサーバーを次期バージョン1.21において完全に削除する計画を明らかにしており、ノード運営者に対してgRPC(Googleが開発した高性能な通信プロトコル)APIへの移行を強く促しています。
技術的な側面では、トランザクションのコンテキストに「sponsor(スポンサー)」および「gas_budget(ガス代の予算上限)」という新しいフィールドが追加されました。これにより、トランザクション処理における手数料管理や実行条件の柔軟性が高まると見られます。
ネットワーク同期の効率化とインデクサーの更新
バリデーター(ネットワークの正当性を検証する主体)およびフルノードの運用効率を高めるため、本バージョンから「FastCommitSyncer」がデフォルトで有効化されました。この機能はネットワーク同期を改善することを目的としており、ノードが最新のネットワーク状態に追いつくまでの時間を短縮する効果が期待されます。
また、IOTA Indexer(ブロックチェーン上のデータを検索しやすく整理するサービス)において新しいデータベース移行が導入されました。これに伴い、インデクサーの運用者はライター(書き込み)サービスおよびGraphQL(必要なデータのみを効率的に取得するためのクエリ言語)サービスの再起動を行う必要があります。
ポイント
- 2026年4月8日にIOTA v1.20.1がリリースされ、プロトコルバージョン23が導入されました。
- REST APIが正式に非推奨となり、バージョン1.21での完全削除に向けてgRPCへの移行が必須となります。
- トランザクション仕様にsponsorとgas_budgetフィールドが追加され、手数料等の管理機能が更新されました。
- FastCommitSyncerの標準有効化により、ノードのネットワーク同期効率が向上しています。
- インデクサーのデータベース更新に伴い、関連サービスの再起動が必要とされています。