Bitmine、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場変更を完了——自社株買いを40億ドルに拡大

Bitmine、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場変更を完了——自社株買いを40億ドルに拡大

暗号資産(仮想通貨)の蓄積戦略を推進するBitmine Immersion Technologies(以下、ビットマイン)は、2026年4月9日、NYSE Americanからニューヨーク証券取引所(NYSE)の本市場への上場変更を完了しました。これに合わせ、同社は自社株買いプログラムの規模を従来の4倍となる40億ドル(約6,200億円)へと大幅に拡大することを発表しました。同社はイーサリアム(ETH)の供給量の5%を保有するという目標を掲げており、今回の市場変更は機関投資家からの信頼獲得と資本効率の向上を狙ったものと見られます。

NYSEへの市場変更と大規模な自社株買い

Bitmine、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場変更を完了——自社株買いを40億ドルに拡大

ビットマインは4月6日にNYSEへの昇格承認を受け、4月9日の取引開始時からティッカーシンボル「BMNR」を維持したまま、NYSE本市場での取引を開始しました。今回の市場変更は、同社にとってブランド力の向上や投資家層の拡大につながる重要な節目となります。

上場変更の完了と同時に、取締役会は2025年に承認された自社株買いプログラムの枠を、10億ドルから40億ドルに拡大することを全会一致で決定しました。Fundstrat(ファンドストラット)のデータによれば、この規模は2026年に発表された自社株買いの中で上位10位以内に入る異例の規模とされています。同社会長のトム・リー氏は、株価が本質的価値を下回る局面で柔軟に買い戻しを行える体制を整えることで、株主還元への強いコミットメントを示す意向を表明しています。

イーサリアム蓄積戦略「Alchemy of 5%」の進捗

ビットマインは、イーサリアムの総供給量の5%を保有することを目指す独自戦略「Alchemy of 5%(5%の錬金術)」を積極的に推進しています。

2026年4月6日時点の同社のイーサリアム保有状況は以下の通りです。

  • 保有量:約480万3,000 ETH
  • 供給量に対する割合:3.98%(総供給量1億2,070万 ETH換算)
  • 目標達成率:79%以上

同社は2026年4月7日にも7万1,252 ETHを追加購入しており、イーサリアム財団からの直接購入(3月16日に5,000 ETH)なども含め、蓄積のペースを加速させています。一方で、一部の空売り投資家からは、こうした集中投資に伴うリスクを指摘する声も上がっています。

独自ステーキングプラットフォーム「MAVAN」の活用

保有する資産の収益化に向け、ビットマインは2026年3月26日に独自のステーキングプラットフォーム「MAVAN(Made-in-America Validator Network)」をローンチしました。同社は保有するイーサリアムのほぼ全てをこのプラットフォームに移行する計画です。

ステーキング(ネットワークの維持に貢献することで報酬を得る仕組み)による収益化を内製化することで、単なる資産保有にとどまらないキャッシュフローの創出を図っています。検索情報によると、MAVANはすでに333万ETH以上のステーキングを運用しており、年間で約1億9,600万ドルの収益を生み出しているとされています。

ポイント

  • ビットマインがNYSE AmericanからNYSE本市場への昇格を完了し、社会的信頼性と流動性の向上が期待されます。
  • 自社株買い枠を40億ドルに拡大し、2026年で最大級の規模となる株主還元策を打ち出しました。
  • イーサリアム供給量の5%保有を目指す戦略は、現在約4%(480万ETH超)まで到達しており、目標の8割近くを達成しています。
  • 独自プラットフォーム「MAVAN」を通じて保有資産をステーキングに回すことで、プロトコルレベルでの収益確保を強化しています。
  • 積極的な蓄積戦略は注目を集める一方、市場からは資産の集中によるリスクを懸念する視点も存在します。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用を専門とする編集チームです。Web3・ブロックチェーン領域に特化したコンサルティングファームである株式会社Pacific Metaが、国内外41カ国・150社以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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