バイナンス、7銘柄にモニタリングタグを適用し監視を強化

大手暗号資産取引所のバイナンス(Binance)は2026年4月14日、7つのトークンに対して「モニタリングタグ(Monitoring Tag)」を適用したことを発表しました。このタグは、他の上場銘柄と比較して高いボラティリティ(価格変動)やリスクが認められる銘柄に付与されるものです。今回の措置により、対象となった銘柄は将来的にバイナンスから上場廃止となる可能性が示唆されており、市場では対象銘柄の売却が進むなどの影響が出ています。

モニタリングタグの適用銘柄と取引の制限

バイナンス、7銘柄にモニタリングタグを適用し監視を強化

今回の発表により、新たにモニタリングタグが付与されたのは以下の7銘柄です。

1. Harvest Finance(FARM):収益アグリゲータープロトコル

2. Highstreet(HIGH):メタバースおよびゲーミングプラットフォーム

3. Enzyme(MLN):オンチェーン資産管理プロトコル

4. Resolv(RESOLV):デルタニュートラル戦略を用いたステーブルコイン発行プロトコル

5. Syscoin(SYS):ビットコインのセキュリティを活用するレイヤー1ブロックチェーン

6. TrueFi(TRU):無担保融資に特化したDeFiプロトコル

7. Velodrome Finance(VELODROME):Optimismネットワーク上の分散型取引所(DEX)

モニタリングタグが付与された銘柄を取引する場合、ユーザーは90日ごとにクイズに回答し、利用規約に同意する必要があります。これはユーザーに対して対象銘柄のリスクを再認識させるための措置とされています。

なお、Enzyme(MLN)については過去にタグが外されたとする記録も一部で見られますが、2026年4月14日時点のバイナンスの最新のウォッチリストにおいては、再び監視対象として含まれていることが示されています。

監視強化の背景と上場廃止の判断基準

バイナンスのモニタリングタグは、プロジェクトが上場時の基準を維持できなくなっている可能性を示す警告の役割を果たしています。バイナンスは定期的に上場銘柄の審査を行っており、基準を満たさないと判断された場合は上場廃止(デリスティング)に踏み切る可能性があります。

審査の際に考慮される主な基準には、以下の項目が含まれるとされています。

  • プロジェクトチームのコミットメント
  • 開発活動のレベルと質
  • 取引量と流動性
  • ネットワークの安定性や安全性
  • 公開情報の透明性
  • バイナンスによる定期的なデューデリジェンスへの協力姿勢

今回のタグ適用は、これらの項目のいずれかにおいてリスクが高まっているとバイナンスが判断した結果であると考えられます。

市場への影響と今後の見通し

モニタリングタグの適用が発表された直後、対象となった7銘柄すべてにおいて価格の下落が見られました。これは、バイナンスという世界最大級の取引所における流動性が失われるリスクを、投資家が警戒した結果と見られます。

バイナンスは定期的に審査を行い、状況が改善されたプロジェクトからはタグを外すこともありますが、改善が見られない場合には上場廃止の決定を下すことになります。対象プロジェクトのチームが今後、開発状況や透明性の向上に向けてどのような対応を取るかが、上場維持に向けた焦点となります。

ポイント

  • バイナンスが2026年4月14日に、FARM、HIGH、MLN、RESOLV、SYS、TRU、VELODROMEの7銘柄を監視対象(モニタリングタグ)に追加しました。
  • モニタリングタグは高いリスクやボラティリティを示すものであり、対象銘柄には将来的な上場廃止の可能性があります。
  • 対象銘柄の取引を継続するには、ユーザーは90日ごとにリスク確認のクイズに合格する必要があります。
  • 発表を受けて対象銘柄の価格は即座に下落しており、バイナンスによる流動性提供の停止を市場が強く懸念していることが伺えます。
  • プロジェクト側には、開発活動の活発化や透明性の確保など、バイナンスの上場基準を改めて満たすための取り組みが求められます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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