オンラインカジノ運営会社のHigh Roller Technologiesは2026年4月14日、Crypto.comの関連会社であるCrypto.com | Derivatives North America(CDNA)と最終契約を締結し、イベントベースの予測市場サービスを開始すると発表しました。この提携により、米国の顧客向けに規制に準拠した形での予測市場の提供が行われる見通しです。大手暗号資産取引所による予測市場への参入が相次いでおり、業界における新たな収益機会として注目されています。
規制に準拠したイベント予測市場の構築
今回の提携の鍵となるのは、Crypto.comの関連会社であるCDNAの存在です。CDNAは、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された取引所および清算機関(デリバティブ取引の決済を保証する機関)であり、米国内で合法的にデリバティブ取引を運営する資格を有しています。
High Roller Technologiesは、このCDNAが提供する金融、スポーツ、エンターテインメント分野のイベント契約を活用し、まずは米国内の顧客を対象にサービスを展開する計画です。High RollerのCEOであるSeth Young氏は、この提携が長期的に大きな可能性を持つ市場における強力な出発点になると述べています。なお、現時点では具体的なサービス開始時期については明らかにされていません。
拡大する予測市場と大手取引所の動向
予測市場とは、将来発生する出来事の結果を予想し、その確率に基づいてポジションを取る(取引を行う)市場を指します。今回の動きは、暗号資産業界全体で予測市場への関心が高まっている流れを汲むものです。
他の主要な動きとして、暗号資産取引所Binance(バイナンス)は2026年4月9日に、自社ウォレットに予測市場機能を統合したことを発表しました。これはBNB Smart Chain上のプラットフォームであるPredict.funとの連携によるものです。また、Crypto.com自身も2026年2月に予測市場「OG」をローンチしており、さらに伝統的金融機関であるJPMorganのダイモンCEOも予測市場への参入の可能性を示唆するなど、Web3企業と伝統的金融の両面から市場への注目が集まっています。
ポイント
- High Roller TechnologiesとCrypto.com関連会社のCDNAが予測市場提供に関する最終契約を締結しました。
- CFTC(米商品先物取引委員会)登録機関であるCDNAを介することで、規制に準拠した形でのサービス提供を目指しています。
- 提供範囲は米国内の顧客を対象とし、金融、スポーツ、エンターテインメントなど幅広い分野のイベント契約が含まれます。
- Binanceの機能統合やJPMorganの関心など、予測市場は暗号資産・金融業界の新たな成長分野として位置づけられています。
- Crypto.comグループとしては、2026年2月の「OG」ローンチや国法信託銀行免許の条件付き承認取得に続く、事業拡大の一環と見られます。