米マイクロストラテジー(MicroStrategy)は、2026年4月におけるビットコイン(BTC)の運用実績を発表しました。同社はこの1ヶ月間で4万7,079 BTC、金額にして約36億ドル相当の増加を記録し、総保有量は81万5,061 BTCに達しています。企業の財務資産としてビットコインを積み上げる独自の戦略が、依然として強力に推進されていることが示されました。
4月の運用実績とBTCイールドの推移
マイクロストラテジーの報告によると、2026年4月における「BTCイールド(BTC Yield)」は6.2%を記録しました。BTCイールドとは、同社が独自に導入した主要業績評価指標(KPI)で、発行済株式数に対するビットコイン保有量の比率が期間中にどれだけ変化したかを示すものとされています。
この指標がプラスであることは、株式の希薄化を上回るペースでビットコインの保有量が増加していることを意味しており、株主価値に対するビットコインの裏付けが強化されていると見られます。4月単月で36億ドル相当の増加を達成したことは、同社の財務戦略が極めて高い効率で機能していることを示唆しています。
継続的な買い増しによる保有資産の拡大
同社は4月中に大規模な追加取得を行っており、4月中旬から下旬にかけて34,164 BTCを約25.4億ドルで取得したことが報告されています。この際の平均取得価格は1 BTCあたり約74,395ドルとされています。
これらの購入資金は、主に同社のクラスA普通株式や優先株式の売却によって調達されており、資本市場を活用してビットコインを取得する「フライホイール」モデルが継続されています。今回の取得により、同社の総保有量は81万5,061 BTCとなり、累計の取得コストは約615.6億ドル、全期間の平均取得価格は約75,527ドルに達しています。
業界における重要性とビジネスへの影響
マイクロストラテジーのビットコイン保有量は、ビットコインの総供給量2,100万枚の約3.8%を超えたと見られています。一部の調査では、同社の保有規模はブラックロック(BlackRock)の現物ビットコインETF(IBIT)を上回り、世界最大のビットコイン保有エンティティになったとの見方もあります。
上場企業がこれほど巨額のビットコインを貸借対照表(バランスシート)に保持し、さらに株式発行を組み合わせて保有量を増やし続ける手法は、Web3業界や金融業界のビジネスパーソンにとって、企業の新しい財務管理モデルとして注目されています。同社の動向は、機関投資家のビットコインに対する需要や、企業によるデジタル資産採用の進展を測る重要な指標となっています。
ポイント
- 2026年4月に4万7,079 BTC(約36億ドル相当)の増加を記録しました。
- 独自の運用指標である「BTCイールド」は、4月単月で6.2%に達しました。
- 総保有量は81万5,061 BTCとなり、企業として世界最大規模の保有量を維持しています。
- 株式発行による資金調達とビットコイン取得を組み合わせた財務戦略が継続されています。
- 保有量はビットコイン総供給量の約3.8%に達しており、市場への影響力が一段と強まっています。