かつて急成長を遂げた暗号資産取引所FTXの共同創設者であるサム・バンクマン=フリード氏が、ドナルド・トランプ米国大統領に対して大統領恩赦を求める正式な申請を行いました。同氏は80億ドルを超える顧客資金を詐取した罪などで、25年の連邦刑に処されています。トランプ大統領がこれまでに拒否の姿勢を示していることから、この申請は同氏が自由を求めるための可能性の低い試みと見られています。
司法省のウェブサイトを通じて正式に申請
FTXの元CEOであるサム・バンクマン=フリード氏は、米国司法省の恩赦弁護士オフィスのウェブサイトを通じて、大統領恩赦の申請を正式に提出しました。
同氏は、かつて繁栄していた暗号資産帝国FTXの崩壊をめぐり有罪判決を受けてから2年以上が経過しています。検察側は、同氏が80億ドルを超える顧客資金を詐取する詐欺を主導したと指摘しており、2024年3月28日に25年の連邦刑を言い渡されて服役中です。
恩赦獲得に向けた厳しい見通しと反対の声
バンクマン=フリード氏側は自由を求めて恩赦の申請に踏み切ったものの、その実現の可能性は低いとされています。
トランプ大統領は、同氏への恩赦を行う意向はないとする拒否の姿勢をこれまでに繰り返し示してきました。また、暗号資産に対して好意的な姿勢を示す一部の共和党議員らも、政治的なリスクが極めて高いとして同氏への恩赦に強く反対しています。同氏の家族は数ヶ月にわたりトランプ政権への働きかけを行ってきたとされていますが、現時点でホワイトハウスから申請を検討する姿勢などは示されていません。
ポイント
- FTXの共同創設者サム・バンクマン=フリード氏が、司法省のウェブサイトを通じてトランプ大統領に恩赦を正式に申請しました。
- 同氏は80億ドル以上の顧客資金を詐取した詐欺罪により、2024年3月28日に言い渡された25年の連邦刑で服役中です。
- トランプ大統領はこれまで同氏への恩赦を否定する発言を繰り返しており、申請の承認は極めて難しいと見られています。
- 暗号資産に好意的な共和党議員らからも、政治的なリスクを懸念して強い反対の声が上がっています。