株式会社リミックスポイントは、2027年3月期の連結業績予想で前提としたビットコインの価格設定について、公式X(旧Twitter)で自社の見解を示しました。同社は今期の連結最終損益で大幅な黒字転換を見込んでおり、その背景には多額の暗号資産評価益が織り込まれています。足元のビットコイン価格が同社の想定下限を下回る中、株主からの懸念に対して市場を過度に悲観視していない姿勢を表明したことで、同社の株価は2日連続で一時ストップ高を記録するなど急騰しています。
業績予想における強気なビットコイン想定価格と足元の乖離
リミックスポイントは2026年6月11日、2027年3月期(2026年4月〜2027年3月)の連結業績予想を公表しました [1.1]。親会社株主に帰属する当期純利益は53億1900万円〜114億4300万円を見込んでおり、前期に計上した最終赤字47.4億円(暗号資産評価損58.9億円を含む)からの黒字転換を目指す計画です [1.1]。
この業績予想の達成に向け、同社は保有する暗号資産の評価益として47億700万円〜120億4200万円を織り込んでいます [1.1]。その算定にあたり、同社が設定したビットコイン(BTC)の前提価格は1BTC=8万6000ドル〜11万6000ドルです [1.1]。
しかし、足元のビットコイン価格はこの想定を下回って推移しています [1.1]。ビットコインは2026年6月4日に一時980万円まで下落して約3カ月ぶりに1000万円の大台を割り込み、その後は持ち直したものの、11日時点では1000万円台前半で推移していました [1.1]。12日午後1時台のドル建て価格は6万3000ドル台となっており、同社が業績予想の算定に用いた前提価格の下限である8万6000ドルに達していません [1.1]。
株主からの指摘に対する同社の説明と市場への見方
想定価格と足元の実勢価格との乖離をめぐり、株主からは暗号資産の将来価格に関する見通しについてさまざまな意見が寄せられました [1.1]。これを受け、リミックスポイントは6月12日に公式Xで見解を公表しました [1.1]。
同社は、暗号資産の価格予測には多様な見解が存在し、不確実性を伴うものであるとした上で、寄せられた指摘を真摯に受け止めていると説明しました [1.1]。その一方で、今後の市場環境について「10ヶ月程度の時間軸で見た場合、当社は暗号資産市場を過度に悲観的には捉えておりません」と言及しました [1.1]。さらに、「皆が上がる理由を挙げられない時というのは、歴史的にリターンの期待値が最も高い時間帯と重なりがちでもある」との見方を示し、中長期的な市場の回復に期待を寄せる姿勢を示しています [1.1]。
積極的なビットコイン購入と運用方針の背景
リミックスポイントは、東京証券取引所スタンダード市場に上場し、エネルギー事業やビットコイン・トレジャリー事業(企業の財務資産としてビットコインを保有・運用する事業)などを展開する企業とされています。
同社はこれまでも暗号資産を積極的に保有・運用する方針を採ってきました [1.1]。2026年4月には1週間で4度のビットコイン追加購入を行い、同月中の取得額は計10億円に達しています [1.1]。さらに、5月18日にはこの4月に購入した10億円分のビットコインを全量レンディング(貸付)運用に回す方針を発表しました [1.1]。
5月15日に発表された前期の決算では、暗号資産の評価損として58.9億円を計上したことで最終赤字となっていましたが、直後の5月19日には「皆様の利益を毀損する資金調達には頼らない」との声明を発表するなど、独自の財務戦略を継続しています [1.1]。
今回の強気な業績予想と見解の公表を受け、株式市場では同社株への買いが急増しました [1.1]。同社株は11日に前日比33.1%高の201円でストップ高を付け、12日も一時ストップ高水準となる281円まで急騰し、市場から高い関心を集めています [1.1]。
ポイント
- リミックスポイントは2027年3月期の連結業績予想で黒字転換を見込み、前提として1BTC=8万6000ドル〜11万6000ドルを設定しました。
- 足元のBTC価格が想定下限を下回っていることに対し、株主からの指摘を受けて公式Xで見解を公表しました。
- 同社は10ヶ月程度の時間軸において暗号資産市場を過度に悲観しておらず、期待値が高い時間帯である可能性に言及しました。
- 4月に10億円分のBTCを追加購入して全量をレンディング運用に充てるなど、暗号資産を組み込んだ事業戦略を積極的に推進しています。
- 業績予想と見解の公表を受け、同社株は2日連続で一時ストップ高となるなど、株式市場で高い注目を集めています。