日本円ステーブルコインであるJPYCのチェーン別供給量において、KaiaチェーンがPolygonを上回り、首位に立ったことが明らかになりました。これは2026年6月12日時点のオンチェーン指標データから判明したものです。5月中旬にKaiaでのJPYC発行が開始されたのち、LINE NEXTのフィンテックサービスであるUnifiとの連携が開始されたことで、利用が急速に拡大したことが背景にあると見られます。
KaiaがPolygonを逆転し首位へ、対応開始から1ヶ月足らずでの急成長
2026年6月12日、日本円ステーブルコインであるJPYCのチェーン別供給量において、Kaiaチェーンがこれまで首位を維持していたPolygonを上回りました。
6月15日時点のデータによると、JPYCのリアルタイムチェーン別総流通量は合計で9億2351万8623 JPYCとなっています。そのうち、Kaiaチェーン上での供給量は3億6245万8172 JPYCに達し、Polygonの3億3119万5966 JPYCを逆転して最大シェアを獲得しています。
現在、JPYCが対応しているブロックチェーンはEthereum、Polygon、Avalanche、Kaiaの4つですが、Kaiaは2026年5月15日に対応が開始されたばかりのチェーンであり、わずか1ヶ月足らずで首位に躍り出た形になります。
LINE NEXTのウォレット「Unifi」との連携が普及を牽引
Kaiaチェーン上でのJPYC流通量が急増した背景には、LINEアプリ上で利用できるLINE NEXTのグローバルフィンテックサービスであるUnifiとの連携があると見られます。
Kaiaチェーンへの対応開始に続き、2026年5月22日にはUnifiにてJPYCのサポートが開始されました。これにより、LINEアプリという日常的に利用される身近なプラットフォームを通じてJPYCの発行や利用の導線が大きく広がり、ユーザーによる供給量の増加に直結したと考えられます。
なお、KaiaはLINEのFinschiaとKakao系のKlaytnが統合して誕生したレイヤー1ブロックチェーンとされています。アジアの主要なメッセンジャーアプリを背景に持つブロックチェーンプロジェクトとしての特徴を備えています。
ステーブルコイン普及における「日常的な接点」の重要性
今回のPolygonからKaiaへの首位交代は、Web3業界におけるステーブルコインの普及プロセスにおいて、ユーザーが日常的に利用するサービスとの接点が極めて重要であることを示しています。
PolygonはこれまでJPYCの主要な流通先として機能していましたが、LINEアプリという巨大なユーザー基盤を持つプラットフォームと直結したKaiaが短期間で首位を逆転した事実は、実社会における決済や送金導線の確保がいかに強力な普及要因となるかを証明しています。ステーブルコインを実用的な決済手段として社会実装する上で、既存のソーシャルインフラやウォレットアプリとの統合は、今後のビジネス展開を左右する重要な鍵になると見られます。
ポイント
- 2026年6月12日、Kaiaチェーン上のJPYC供給量がPolygonを逆転し、流通量において首位を獲得しました。
- 6月15日時点の総流通量約9億2300万JPYCのうち、Kaiaが約3億6200万JPYC、Polygonが約3億3100万JPYCを占めています。
- 5月15日のKaia対応開始に続き、5月22日にLINEアプリ上で使えるUnifiでの利用が始まったことが急成長の背景と見られます。
- アジアの主要メッセンジャーアプリを基盤とするKaiaの強みが発揮された事例として、ステーブルコインの実用化プロセスにおいて注目されます。