Bitmineがイーサリアムの大量保有を加速、総供給量の4%に到達しNYSEへ上場

Bitmine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)は、過去1週間で7万1524 ETHを追加購入したことを発表しました。これにより同社のイーサリアム保有量は総供給量の4%を超え、企業による暗号資産蓄積の動きが一段と強まっています。同社はイーサリアムを戦時下における重要な価値保存手段と位置づけており、ステーキングを通じて多額の年間収益を生み出す財務構造を構築しています。

供給量の4.04%を保有する「Alchemy of 5%」戦略の進展

Bitmineがイーサリアムの大量保有を加速、総供給量の4%に到達しNYSEへ上場

Bitmineは2026年4月13日時点で、計487万4858 ETHを保有していることを明らかにしました。これはイーサリアムの総供給量(1億2070万ETH)の4.04%に相当します。同社は「Alchemy of 5%(5%の錬金術)」という、総供給量の5%を保有する目標を掲げており、今回の追加購入によってその目標の81%に到達しました。

今回の1週間での取得数は2025年12月下旬以降で最多となっており、同社は現在の市場環境を「ミニ・クリプトウィンター(暗号資産の冬)」の最終段階と判断しています。この認識に基づき、過去4週間で購入ペースを加速させていることが示されました。

価値保存手段としての評価と118億ドルの資産構成

Bitmineの会長であるTom Lee(トム・リー)氏は、イーサリアムのパフォーマンスについて、イラン戦争開始以来、S&P500を1830ベーシスポイント(18.3%)、金を2743ベーシスポイント(27.43%)上回る17.4%の上昇を記録したと指摘しています。この実績から、同社はイーサリアムを金に代わる戦時下の価値保存手段として高く評価しています。

2026年4月12日時点での同社の総保有資産は118億ドル(約1兆8290億円)に達しています。その内訳は、中心となるイーサリアムのほか、198 BTC(ビットコイン)、Beast Industriesへの2億ドルの出資、Eightco Holdingsへの8500万ドルの出資、そして7億1900万ドルの現金で構成されており、多角的なポートフォリオを形成しています。

ステーキングによる収益化と証券取引所での上場変更

同社にとって、ステーキング(ネットワークの維持に貢献し報酬を得る仕組み)は極めて重要な収益源となっています。保有するイーサリアムの約68%にあたる333万4637 ETHをステーキングに回しており、現在の年率換算利回り2.89%に基づくと、年間で2億1200万ドル(約3289億円)の収益が見込まれています。なお、同社は保有ETHを独自プラットフォーム「MAVAN」へ移行する計画も進めています。

資本市場における動きでは、4月9日にNYSE Americanからニューヨーク証券取引所(NYSE)の本市場への上場変更を完了しました。ティッカーシンボルは「BMNR」を継続して使用します。世界最大級の証券取引所であるNYSEへの昇格は、同社の市場における信頼性と流動性の向上に寄与するものと見られます。

ポイント

  • 1週間で7万1524 ETHを追加購入し、2026年で最多の取得ペースを記録しました。
  • 総供給量の4.04%にあたる約487万ETHを保有し、目標とする5%保有に向けて着実に進展しています。
  • イーサリアムを金や株式を上回る「戦時下の価値保存手段」と定義し、戦略的な蓄積を継続しています。
  • 保有資産の約68%をステーキングし、年間約2億1200万ドルの収益を見込む高収益な財務体制を構築しています。
  • NYSEへの上場変更を完了し、伝統的な金融市場における企業のプレゼンスを強化しています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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