フードデリバリー大手DoorDashがステーブルコイン決済導入へ 決済インフラTempoと連携

フードデリバリー大手のDoorDash(ドアダッシュ)が、決済インフラ企業Tempo(テンポ)と提携し、ステーブルコイン(価格の安定を目指して設計された暗号資産)を活用した支払い機能を導入することが明らかになりました。まずは加盟店への支払いから開始し、将来的には配達員への報酬支払いへの適用も視野に入れています。この取り組みは、暗号資産を日常的な決済インフラとして活用する動きを加速させるものとして注目されます。

グローバル運営における決済課題の解決とステーブルコインの役割

フードデリバリー大手DoorDashがステーブルコイン決済導入へ 決済インフラTempoと連携

40カ国以上で展開するDoorDashは、消費者、加盟店、配達員をつなぐ三者市場モデルを運営しています。このような大規模なグローバル運営においては、複数の決済ネットワークを経由する必要があり、為替変動のリスクや決済の遅延が課題となっていました。

DoorDashの共同創業者であるAndy Fang(アンディ・ファン)氏は、ステーブルコインが米国および世界全体の金融インフラを変革する可能性があると述べています。ステーブルコインを導入することで、従来の決済システムで生じていた為替や速度に関する課題を解決し、より効率的な資金移動を実現できると見られています。

加盟店への支払いから開始しStripeなども同ネットワークに参画

DoorDashは、ステーブルコイン導入の第一段階として、迅速かつ低コストな決済が特に効果を発揮する加盟店への支払いから開始する方針です。将来的には、配達員(Dasher)や契約ワーカーへの報酬支払いにもこの仕組みを適用する可能性があります。

また、Tempoのネットワークには、DoorDash以外にも決済大手のStripe(ストライプ)、Coastal Bank(コースタル・バンク)、ラテンアメリカの金融プラットフォームARQなどが参画し、ステーブルコイン決済を展開することを明らかにしています。複数の大手企業が共通のインフラを採用することで、ステーブルコインを基盤とした新たな決済エコシステムが構築されつつあります。

大規模決済に特化したTempoの技術的特徴

今回の決済インフラを担うTempoは、大規模な決済処理に適した設計がなされたブロックチェーンとされています。主な特徴として、1秒未満での取引確定(サブ秒単位の取引確定)や、米ドル建てで予測可能な手数料体系が挙げられます。

また、決済専用のブロックスペースの確保やプライバシー保護機能、複数の支払いを一括で処理する仕組みなど、実務的な利便性を高める機能が備わっています。さらに、手数料を第三者が負担できる機能も提供されており、企業が日常的な経済活動においてステーブルコインを導入しやすい環境が整えられています。

ポイント

  • DoorDashが決済インフラ企業Tempoと連携し、ステーブルコインによる支払い機能を導入します。
  • 40カ国以上で展開する中で課題となっていた、為替変動や決済遅延の解消が期待されています。
  • まずは加盟店への支払いから開始され、将来的には配達員への報酬支払いへの活用も検討されています。
  • StripeやCoastal Bankなども同ネットワークに参画しており、ステーブルコインの日常決済への普及を後押しする可能性があります。
  • Tempoは、1秒未満の取引確定や予測可能な手数料など、大規模な企業決済に適した技術的特徴を備えています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用を専門とする編集チームです。Web3・ブロックチェーン領域に特化したコンサルティングファームである株式会社Pacific Metaが、国内外41カ国・150社以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

ビジネスでの活用から個人の学びまで、ブロックチェーンやトークンに関する情報を、最新動向と実務でのナレッジを踏まえてわかりやすくお届けします。編集部や事業内容の詳細は、公式サイトをご覧ください。

ニュース
ブロックチェーンマガジン by Pacific Meta