米国のビットコイン現物ETF(上場投資信託)への資金流入が、直近6週間で合計34億ドル(約5,300億円)に達しました。SoSoValueのデータによると、この連続流入は2025年7月以来、約9ヶ月ぶりとなる長期的な記録です。ビットコイン価格が8万ドル台を回復する中で、機関投資家による継続的な需要が市場を支えていると見られます。
2025年7月以来の長期的な流入傾向
米国のビットコイン現物ETF市場は、5月8日(金)までの直近6週間において連続して純流入を記録しました。これは、2025年6月から7月にかけて記録された7週間連続の流入以来、最も長いプラス成長の期間となります。
前回の長期記録(2025年7月終了分)では合計約75.7億ドルの流入がありましたが、今回の34億ドルの流入も、2025年末から2026年初頭にかけて見られた資金流出からの顕著な回復を示すものとされています。
4月中旬以降の資金流入の内訳
今回の6週間にわたる流入は、4月初旬から開始されました。特に流入が加速したのは4月中旬で、4月17日に終了した週には、単独で9億9,638万ドルの純流入を記録しています。
直近の1週間(5月8日終了分)においても、合計で6億2,275万ドルの流入があり、6週連続の記録を維持しました。ただし、週の後半である木曜日と金曜日には一部のファンドで資金流出が見られたものの、週前半のBlackRock(ブラックロック)の「IBIT」やFidelity(フィデリティ)の「FBTC」などへの大規模な流入が、週全体のプラス収支を牽引した形です。
市場価格の回復と機関投資家の需要
ビットコイン価格が一時8万2,000ドルを超える3ヶ月ぶりの高値を記録する中、ETFへの資金流入は市場の供給を吸収する要因の一つとなっている可能性があります。
JPモルガンなどの分析では、ビットコインETFへの継続的な流入は機関投資家の関心が依然として高いことを裏付けているとされています。特に、既存の金融機関であるモーガン・スタンレーが提供するビットコインETF(MSBT)が4月の提供開始以来、一度も流出を記録していない点も、投資家の信頼感を示す材料として注目されています。
ポイント
- 米国のビットコイン現物ETFが6週連続の純流入を達成し、合計34億ドルを記録しました。
- 2025年7月以来、約9ヶ月ぶりとなる最長の連続流入期間であり、市場の回復傾向を象徴しています。
- 4月17日の週には約10億ドルの大規模な流入があり、この期間の成長を大きく牽引しました。
- ビットコインが8万ドル台を維持する中で、ETFを通じた機関投資家の資金が市場に安定的に供給されていると見られます。