Crypto.comのUAE法人であるForis DAX Middle East FZEが、アラブ首長国連邦中央銀行(CBUAE)からストアド・バリュー・ファシリティ(SVF)ライセンスを取得しました。これにより、UAE居住者は同社のプラットフォームを通じて、暗号資産を用いた政府手数料の支払いが可能になります。暗号資産サービスプロバイダー(VASP)として同ライセンスを取得したのはUAEで初となり、実社会における暗号資産の利便性向上に寄与すると見られます。
政府手数料の決済とステーブルコインの活用
今回のライセンス取得により、UAE居住者はCrypto.comのプラットフォームを介して、暗号資産で政府関連の手数料を決済できるようになります。実際の決済処理は、現地通貨であるUAEディルハム、またはUAE中央銀行が承認したディルハム連動型ステーブルコインによって行われる仕組みです。公共サービスの支払いに暗号資産が関与する仕組みが整うことで、同地域におけるWeb3技術の社会実装が一段と進展する可能性があります。
規制対応の強化と今後の事業展開
Crypto.comはすでに、ドバイ暗号資産規制庁(VARA)から暗号資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得しています。今回のUAE中央銀行によるSVF(Stored Value Facility:電子マネーやプリペイドカードなどの価値を保存・発行する機能)ライセンスの取得により、同社はUAE国内で唯一、VASPとして同ライセンスを保有する企業となりました。さらに同社は、今後UAE中央銀行から追加の承認を得ることを条件として、エミレーツ航空やドバイデューティーフリー(空港免税店)における暗号資産決済の統合も検討していると述べています。
ポイント
・UAE中央銀行からSVFライセンスを取得し、政府手数料の暗号資産決済が可能になりました。
・決済はUAEディルハム、または中央銀行承認のディルハム連動型ステーブルコインで実行されます。
・VASPとしてUAEで唯一SVFライセンスを保有する企業となり、規制面での優位性が高まっています。
・今後は中央銀行の追加承認を経て、エミレーツ航空など民間大手サービスへの決済導入も検討されています。