Circleが新トークンArcのプレセールで2.22億ドルを調達、ブラックロックら大手機関投資家が参画

Circleが新トークンArcのプレセールで2.22億ドルを調達、ブラックロックら大手機関投資家が参画

Circle Internet Group(サークル・インターネット・グループ)が、新たに開発するレイヤー1ブロックチェーン「Arc(アーク)」のネイティブトークンのプレセールを実施し、2.22億ドル(約340億円)を調達しました。この資金調達により、Arcネットワークの完全希薄化後評価額は30億ドルに達しています。世界最大の資産運用会社であるBlackRock(ブラックロック)や大手ベンチャーキャピタルのa16z cryptoなどが参画したことで、機関投資家向けブロックチェーンインフラへの期待が高まり、Circleの株価(CRCL)も上昇を見せています。

新ブロックチェーンArcの資金調達と評価額

Circleが新トークンArcのプレセールで2.22億ドルを調達、ブラックロックら大手機関投資家が参画

今回のトークンプレセールは、a16z cryptoが7,500万ドルを出資してリードし、BlackRock、Apollo Funds、Intercontinental Exchange(ICE)、ARK Invest、SBIグループなど、伝統的金融とWeb3領域の主要な機関投資家が多数参加しました。

Arcは、機関投資家レベルの金融取引、ガバナンス、およびAIエージェントによる経済活動を支えるためのパブリックチェーンとして設計されています。Circleのジェレミー・アレールCEOは、今回のプロジェクトについて、同社が単なるステーブルコインの発行体から、経済活動のための「オペレーティングシステム(OS)」を提供するインターネットプラットフォーム企業へと転換する重要なステップであると述べています。

技術的特徴とトークンエコノミクス

Arcネットワークは、ステーブルコインを用いた取引に特化しており、1秒未満でのトランザクション確定(ファイナリティ)や、ステーブルコインによるガス代(ネットワーク手数料)の支払いを可能にする機能を備えています。また、2025年10月に開始されたテストネットでは、最初の90日間で1億5,000万件以上のトランザクションを処理した実績があります。

トークンの総供給量は100億枚に設定されており、その配分は以下の通りです。

  • ネットワークの構築者および利用者(エコシステム):60%
  • Circle社(バリデータ運営やステーキング報酬用):25%
  • 長期リザーブ:15%

上場企業がトークンのプレセールを実施するのはCircleが初の事例とされており、今後の法規制や市場構造における先例としても注目されています。

市場の反応とCircleのビジネス概況

このニュースを受けて、ニューヨーク証券取引所に上場しているCircleの株式(CRCL)は、時間外取引で一時約5%上昇し、投資家からの強い支持を示しました。市場は、Arcの展開をUSDCに次ぐ新たな収益源およびインフラ戦略として高く評価していると見られます。

同社が発表した2026年第1四半期の決算によると、売上高および準備金収益は前年同期比20%増の6.94億ドルに達しています。USDCの流通量は770億ドル(前年同期比28%増)となり、オンチェーンのトランザクションボリュームは21.5兆ドルと大幅な成長を記録しました。Arcネットワークの本格稼働により、これらステーブルコインの利用シーンがさらに拡大する可能性があります。

ポイント

  • Circleが新チェーン「Arc」のトークンプレセールで2.22億ドルを調達し、ネットワーク評価額は30億ドルに達しました。
  • BlackRockやa16z crypto、SBIグループなど、国内外の主要な機関投資家が参画しています。
  • Arcは、1秒未満の決済やAIエージェント対応を特徴とする、機関投資家向け金融インフラを目指しています。
  • 上場企業による初のトークンプレセール事例となり、Circleの株価(CRCL)も好意的に反応しています。
  • ステーブルコイン発行体からインフラプラットフォームへの転換を図る、Circleの戦略的な動きとして注目されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用を専門とする編集チームです。Web3・ブロックチェーン領域に特化したコンサルティングファームである株式会社Pacific Metaが、国内外41カ国・150社以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

ビジネスでの活用から個人の学びまで、ブロックチェーンやトークンに関する情報を、最新動向と実務でのナレッジを踏まえてわかりやすくお届けします。編集部や事業内容の詳細は、公式サイトをご覧ください。

ニュース
ブロックチェーンマガジン by Pacific Meta