21SharesがHyperliquidの現物ETF「THYP」をナスダックに上場へ ステーキング報酬も提供

資産運用会社の21Sharesは、暗号資産Hyperliquid(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)である「THYP」を、2026年5月12日にナスダック市場へ上場することを明らかにしました。このETFは、HYPEの価格変動への投資機会を提供するだけでなく、ステーキングによる利回りを組み込んだ運用モデルを採用している点が大きな特徴です。主要な証券取引所を通じてDeFi(分散型金融)由来の資産へのアクセスが拡大することは、機関投資家によるアルトコイン市場への関心の高まりを象徴する出来事として注目されます。

ナスダックへの上場と製品の概要

21SharesがHyperliquidの現物ETF「THYP」をナスダックに上場へ ステーキング報酬も提供

21Sharesが提供する「21Shares Hyperliquid ETF(ティッカー:THYP)」は、2026年5月12日よりナスダックでの取引が開始される予定です。この投資信託は、HyperliquidネットワークのネイティブトークンであるHYPEを直接保有する現物ETFとして運用されます。

管理手数料は年率0.30%(30ベーシスポイント)に設定されており、カストディ(資産保管)はAnchorage Digital BankおよびBitGo Bank & Trustが担当します。このETFの導入により、米国の証券口座を持つ投資家は、暗号資産を直接管理することなく、規制された形でHYPEへの投資が可能になります。

ステーキング報酬を組み込んだ運用モデル

THYPの最大の特徴は、保有するHYPEをステーキングすることで得られる利回りを、信託財産に還元する仕組みを備えている点にあります。ステーキングとは、特定のネットワークの維持に貢献することで報酬を得る仕組みのことです。

運用の詳細によると、信託財産に含まれるHYPEの30%から70%が、ステーキングサービスプロバイダーであるFigmentを通じて運用される計画とされています。ステーキングの比率は、市場の流動性や規制状況に応じて調整されます。これにより、投資家は単なる価格上昇だけでなく、ネットワークの報酬による資産の成長も期待できると見られます。

市場の反応と背景にある重要性

今回の発表を受け、HYPEの価格は上昇を見せました。市場では、ビットコインやイーサリアム以外のアルトコインが、現物ETFという形で伝統的な金融市場に浸透し始めていることが評価されています。

Hyperliquidは、独自のレイヤー1ブロックチェーン上で動作する分散型取引所(DEX)であり、特に無期限先物取引の分野で高いシェアを持つプロトコルです。HYPEは同ネットワーク内でのガバナンスや取引手数料の支払いに使用されるトークンです。

現在、21SharesのほかにもBitwiseやGrayscaleといった資産運用大手がHYPEの現物ETFの申請を行っており、機関投資家の獲得に向けた製品開発の競争が激化しています。

ポイント

  • 21SharesがHyperliquid(HYPE)の現物ETF「THYP」を、2026年5月12日にナスダックへ上場します。
  • 投資家は証券口座を通じてHYPEの価格変動に投資できるほか、ステーキングによる利回りも享受できる仕組みが導入されています。
  • 管理手数料は年率0.30%で、カストディにはAnchorage Digital Bankなどの大手デジタル資産銀行が起用されています。
  • DeFi分野で存在感を示す高性能レイヤー1トークンが主要取引所に上場することで、機関投資家の参入がさらに進む可能性があります。
  • 同様の製品をBitwiseやGrayscaleも申請しており、アルトコインETF市場の拡大が示唆されています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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