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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

トヨタファイナンスがグループ初の直接募集型デジタル社債を発行。申込額は発行予定額10億円の10倍超に達する

トヨタファイナンシャルサービスの子会社であるトヨタファイナンスは、トヨタグループ初となる自己募集(直接募集)型の公募セキュリティトークン社債「TOYOTA Wallet つむぐボンド」を発行しました。ブロックチェーン基盤にはBOOSTRYの「ibet for Fin」が採用され、証券口座を必要とせず自社の決済アプリと連携した専用ページを通じて販売が行われました。発行総額10億円に対して10倍を超える申し込みが集まっており、発行体が投資家と直接つながる新たなデジタル証券の取り組みとして注目されます。

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監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

アプリ完結の直接募集とブロックチェーン基盤の採用

トヨタファイナンシャルサービスとトヨタファイナンスは、2025年3月に証券会社経由で初のセキュリティトークン(ブロックチェーン技術を活用して発行されるデジタル化された有価証券)社債を発行していました。今回は自己募集の自由度を生かし、申し込みから保有期間中の案内、特典の提供までを一体で設計しています。トヨタファイナンスは、投資を通じてトヨタグループとのつながりを感じる体験をより多くの顧客に届けることを目指したとしています。

社債の発行基盤には、BOOSTRYが提供するブロックチェーン基盤「ibet for Fin」を採用し、原則として売却できない譲渡制限が付けられました。申し込みの際に証券口座は不要とされ、決済アプリ「TOYOTA Wallet」と連携した専用ページで受け付けが実施されました。また、クレジットカード「TS CUBIC CARD」を保有していない投資家も申し込める設計となっています。

発行条件と顧客接点を生かした独自特典

本社債の発行は、トヨタファイナンシャルサービス、トヨタファイナンス、三井住友フィナンシャルグループ、BOOSTRYの4社により8月18日に決定が発表されました。同日から9月2日17時までトヨタファイナンスの公式サイトで抽選申し込みが受け付けられ、これまで取引のなかった顧客も含めて発行予定額の10倍を超える応募があったため、抽選での販売となりました。

社債の総額は10億円で、申込単位は10万円から9,990万円(1単位10万円)です。日本格付研究所(JCR)からAAAの格付を取得しており、利率は年1.720%(税引前)、年限は1年で、償還日は2027年10月27日となっています。購入者には、富士スピードウェイ観戦チケットや試乗体験などの抽選特典に加え、TOYOTAやLEXUS車の購入時など、所定の条件に応じたTOYOTA Wallet残高の進呈が用意されました。特典の進呈時期や当選発表などの詳細は、TOYOTA Walletアプリや登録メールアドレスを通じて案内される予定です。

ポイント

  • トヨタグループ初となる自己募集型の公募セキュリティトークン社債であり、証券会社を介さずに発行体が直接個人投資家等へ販売した点で注目されます。
  • 証券口座を不要とし、決済アプリ「TOYOTA Wallet」と連携した窓口を設けたことで利便性を高め、発行枠10億円に対して10倍を超える申し込みを集めました。
  • 発行基盤にはBOOSTRYのブロックチェーン「ibet for Fin」を採用し、譲渡制限を付与したデジタル証券として管理されています。
  • 車両購入に応じたアプリ残高還元やモータースポーツ観戦チケットの抽選など、事業会社ならではの特典を組み合わせた投資体験が提供されています。

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