Cantor Fitzgerald関連SPACとAdam Back氏率いるビットコイン・トレジャリー企業の合併投票が7月2日に延期

Cantor Fitzgerald(キャントール・フィッツジェラルド)に関連する特別買収目的会社(SPAC)と、著名な暗号学者であるAdam Back(アダム・バック)氏が率いるデジタル資産トレジャリー(DAT)企業との合併を巡る株主投票が延期されました。当初は2026年6月26日に予定されていましたが、2026年7月2日へと変更されています。この合併が承認されれば、ナスダック(Nasdaq)市場に大規模なビットコイン保有企業が誕生することになり、業界内で非常に高い注目を集めています。

投票延期と手続きの変更

Cantor Fitzgerald関連SPACとAdam Back氏率いるビットコイン・トレジャリー企業の合併投票が7月2日に延期

Cantor Fitzgeraldがスポンサーを務めるSPAC(特別買収目的会社)であるCantor Equity Partners I, Inc.(CEPO)は、2026年6月24日、当初2026年6月26日に予定していた臨時株主総会を、2026年7月2日午前10時(米国東部時間)に延期することを発表しました。

このスケジュール変更に伴い、株主が保有するClass A普通株式の買い戻し(redemption)を請求する期限も、2026年6月30日午後5時(米国東部時間)まで延長されています。その他の提案決議内容に変更はないとされています。

合併の背景とBSTRの概要

今回の合併対象であるBitcoin Standard Treasury Company(BSTR)は、ビットコインインフラ企業Blockstreamの共同創設者兼CEOとしても知られるAdam Back氏が率いるデジタル資産トレジャリー(DAT:暗号資産をコア資産として保有・運用する企業)です。

BSTRは、合併が承認された場合、ナスダック市場にティッカーシンボル「BSTR」で上場する計画です。合併完了の時点で、同社はバランスシート上に30,021 BTC(ビットコイン)を保有する予定となっています。この保有量は、上場企業としては世界第4位の規模になるとされています。

また、同社は最大15億ドルのPIPE(私募増資)ファイナンスを確保しており、そのうち約6億ドル相当(5,021 BTC)は、現金ではなくビットコインの現物(in-kind)で拠出されるという、特徴的なファイナンス構造が採用されています。

業界への影響とこれまでの経緯

この取引は2025年7月に初めて発表され、当初は2025年第4四半期の完了を目指していました。しかし、市場のボラティリティやSPACにおける買い戻し圧力などの影響を受け、スケジュールが2026年中へと延期されていました。

本合併は、上場企業が暗号資産を直接保有・運用する「ビットコイン・トレジャリー」モデルの新たな事例として注目されています。BSTRは単にビットコインを保有するだけでなく、カバードコール・オプションの売りやベーシス取引などのアクティブなトレジャリー管理を通じて、ビットコインの保有数を増やしていく戦略を掲げています。

ポイント

  • Cantor Fitzgerald関連のSPACであるCEPOと、Adam Back氏率いるBSTRの合併投票が、2026年6月26日から7月2日へと延期されました。
  • 投票の延期に伴い、株主による株式買い戻しの請求期限も2026年6月30日まで延長されています。
  • 合併が承認されれば、新会社は30,021 BTCを保有してナスダックに上場し、世界第4位規模の上場ビットコイン保有企業となる見通しです。
  • 最大15億ドルの調達資金のうち、約6億ドル分(5,021 BTC)がビットコインの現物で拠出されるという、特徴的なファイナンス構造の観点から注目されています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用や、AI×ブロックチェーン領域における事業開発・実装に関する情報を発信する編集チームです。株式会社Pacific Metaが、グループ累計260社以上・41カ国以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

ビジネスでの活用から個人の学びまで、ブロックチェーンやトークンに関する情報を、最新動向と実務でのナレッジを踏まえてわかりやすくお届けします。編集部や事業内容の詳細は、公式サイトをご覧ください。

ニュース
ブロックチェーンマガジン by Pacific Meta