ステーブルコイン発行企業であるCircleの株価が、時間外取引(プレマーケット)で10%上昇しました。売上高は市場予想に達しなかったものの、利益が予想を上回ったことや、同社のレイヤー1ブロックチェーン「Arc」に対するウォール街など機関投資家の導入進展が明らかになったことが好感されています。主要なステーブルコイン発行体が主導する独自ブロックチェーンインフラに対し、伝統的な金融機関の支持が集まっていることを示す事例として注目されます。
業績発表と独自L1「Arc」への機関投資家参入
ステーブルコインの発行企業であるCircleが発表した決算では、売上高が事前予想を下回る結果となったものの、利益面で市場予想を上回る着地となりました。売上高の未達を利益の上振れが相殺する形となり、市場の懸念を払拭したと見られます。
さらに同社は、自社で手がけるレイヤー1(基盤となる単体ブロックチェーン)ネットワーク「Arc」について、ウォール街をはじめとする機関投資家からの採用が進んでいることを発表しました。業績の堅調さと新たなインフラ基盤に対する機関投資家の高い支持が合わさり、プレマーケットでの株価は10%の上昇を記録しました。
なお、Arcはステーブルコインを用いた決済や各種暗号資産取引の最適化を目指す専用のレイヤー1ブロックチェーンとされています。
Web3インフラと伝統金融の統合が進む背景
今回の発表は、単なる一企業の決算に対する反応にとどまらず、暗号資産業界における主要なインフラの潮流を示すものと評価できます。
ステーブルコインの発行体自身が独自のレイヤー1ブロックチェーンを提供し、そこに伝統的な金融機関(機関投資家)が参入・採用を進める動きは、Web3領域の技術基盤が伝統的な金融システムへ着実に浸透していることを示唆していると見られます。企業としての収益性と、伝統金融と連動するインフラ技術の双方が揃うことが、暗号資産業界の持続的な成長において極めて重要であることを物語っています。
ポイント
- Circleの株価が時間外取引(プレマーケット)で10%上昇しました。
- 売上高の未達を利益の上振れがカバーし、業績面での堅調さが示された点で評価されています。
- 同社の独自レイヤー1ブロックチェーン「Arc」に対するウォール街など機関投資家の導入拡大が発表されました。
- ステーブルコイン発行体が主導する独自インフラ基盤に伝統金融が参入している点で、業界の成熟を示す重要な動きと見られます。