ステラの開発や普及を支援するステラ開発財団は10月14日、分散型オラクル基盤チェーンリンクのデータフィードおよびデータストリームが、レイヤー1ブロックチェーンのステラで利用可能になったことを公式ブログで発表しました。これによりステラ上の開発者は、信頼性の高い市場データを活用してレンディングや無期限先物取引などの分散型金融(DeFi)アプリケーションを構築できるようになります。40億ドル(約6,314億円)を超える現実資産(RWA)エコシステムを抱える同ネットワークにおいて、発行された資産の運用や取引を活発化させるインフラ整備として注目されます。
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提供されるデータ機能と対応プロトコル
ステラに導入されたチェーンリンクのサービスは、データフィードとデータストリームの2種類です。
データフィードは、スマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動執行する仕組み)が外部の価格情報などを参照するための機能です。提供される価格データは、BTC/USD、ETH/USD、XLM/USD、LINK/USD、USDC/USD、EURC/USD、USDT/USD、FLHY/USD、XAUM/USDの9種類となっています。
一方のデータストリームは、低遅延での市場データ配信を特徴とするサービスです。開発者は構築する金融アプリケーションの要件や用途に応じて、これら2つのサービスを使い分けることができます。なお、両機能はステラだけでなく、イーサリアム、アービトラム、アバランチ、ベース、BNBチェーンなどのブロックチェーンでも導入実績があります。
チェーンリンクの公式更新履歴によると、ステラへの対応はデータストリームが2月25日、データフィードが9月29日に完了していました。
40億ドル規模のRWAエコシステムとDeFiアプリケーションへの影響
ステラ開発財団によると、ステラ上の現実資産(RWA)エコシステムの規模は40億ドルを超えています。今回の市場データ提供により、ステラ上でのレンディング市場、予測市場、無期限先物(パーペチュアル)取引といったDeFi機能の構築が可能になりました。
レンディング市場においては、取得した価格データを基に担保資産の価値や担保掛け目(価値に対する借入額の割合)を算出できるほか、担保不足が生じた際の自動清算の判定にも活用されます。さらに、ステーブルコインの市場価格を確認するための参照情報としても機能します。
ステラ開発財団は2025年10月31日にチェーンリンクのチェーンリンクスケールプログラムへの参加を発表しており、同プログラムを通じて開発者に対するオラクルインフラの導入を進めていました。今回のローンチにより、ステラ上に存在する資産をDeFiアプリケーションで活用するための基盤が整ったと見られます。
ポイント
- 分散型オラクル基盤チェーンリンクのデータフィードと低遅延データストリームがステラに対応しました
- 主要暗号資産やステーブルコインを含む9種類の価格ペア情報をスマートコントラクトから取得可能になりました
- レンディングの自動清算判定や無期限先物取引など、高度なDeFiアプリケーションの開発基盤が整いました
- 40億ドルを超えるステラ上の現実資産(RWA)エコシステムにおいて、資産の流動性や利便性の向上につながる点で注目されます