最近はニュースなどでも話題の「メタバース」ですが、少し興味を持ちはじめているという方も多いのではないでしょうか。
今回Pacific Meta マガジンでは、期待を集めているメタバースプロジェクトの1つ、Decentraland(ディセントラランド)について特集していきます。
記事の内容は以下の通りです。
- ブロックチェーンゲーム『Decentraland』の概要
- Decentralandのゲームプレイにおける流れ
- Decentralandを遊び方について
- Decentralandでのお金の稼ぎ方
- Decentralandの口コミを紹介
- Decentralandは無課金でも稼げる?
2022年7月18日時点の情報をお伝えしていきます。
ブロックチェーンゲーム『Decentraland』とは?
開発・運営会社 | Decentraland Foundation |
リリース | 2017年8月 |
対応デバイス | PCブラウザ(Windows・Mac) |
『Decentraland』は、メタバース上に構築された歴史のあるブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)です。
土地購入をおこない、建築した建物に自分のコンテンツを載せて出店することもできるので、幅広い経済活動がおこなえます。
また、将来的にはOculus QuestといったVRゴーグルも使える(いつから対応するかは未定)ようになる予定です。
スマホアプリ(ios、Android)には対応しておらず、iphone・ipadなどでのプレイはできないので注意してください。
Decentralandの仕組み・システム
続いては、『Decentraland』の特徴などについて説明していきます。
運営ではなくユーザーが主体となった環境構築
『Decentraland』は非営利団体が開発を進めているため、最終的な利益を独占しない仕組みになっているのが特徴的です。
各国の企業も動きやすいのか、コカ・コーラがマーケットプレイス「OpenSea」でNFTを販売したり、ゲームメーカーのアタリがカジノ(Atari Casino)をゲーム上にローンチしたりするなど、参入企業は非常に多くなっています。
特にカジノでは「ICE Poker」が人気コンテンツで、ユーザーの大部分がプレイする盛況っぷりです。
さらに、他の企業ではJPモルガン、サザビーズ、Samsungなどがゲームと提携しており、メタバース上では史上初となる「ファッションウィーク(ファッションショー)」が開催されるといったイベントもありました。
日本企業の動きとしては「メタトーキョー」という日本人街を作るといった構想も練られています。
The Sandbox(サンドボックス)との違いについて
『The Sandbox』はスクウェア・エニックスやSoftbankなどが出資している大規模メタバースで、ゲーム性が近いためよく『Decentraland』と比較されます。
両者を比較すると、『The Sandbox』は画像の積み重ねによる3Dデータが用いられており、一方で『Decentraland』はポリゴンによる3Dデータが使われているといったデザイン面で差が見られます。
アイテム・アバターの作り方やアップロードなどを考えると大きな違いと言えるかもしれません。
Decentralandの始め方・遊び方
この見出しでは、『Decentraland』を始めるまでの準備について記載します。
プレイ開始方法
公式ページにアクセスすれば、すぐにでもプレイが開始できます。
開始前には、ウォレットを使って正式に始めるか、ゲストとして始めるか選ぶことが可能です。
ゲスト参加の場合は、名前とアバターを決めるだけなので準備は特にいりませんが、環境・スペックによってはロードにかなり時間がかかって重い場合もあります。
正式に始める際はウォレットの準備が必要なので、MetaMask(メタマスク)などの登録をしておきましょう。
ゲーム開始後は、入門のチュートリアルで基本の操作方法を学んだら自由行動となります。
日本語ではないので意味が分からない場合は翻訳ツールなどをお使いください。
仮想通貨の買い方
このゲームでNFTコンテンツを売買するには「MANA」というトークンが必要です。
MANAの入手には、以下のような手順を踏む必要があります
- 国内の仮想通貨取引所(DMMビットコイン、コインチェックなど)で通貨を購入する
- 海外の仮想通貨取引所(BINANCE、Coinbaseなど)へ送金
- 海外の取引所でMANAと交換
最初に購入する仮想通貨は、チャートや送金手数料なども確認しながら決めていきましょう。
アイテムの作り方はプログラミング知識が無くても習得可能
いざ『Decentraland』にログインしても、何ができるかを知らないと楽しみ方が分からずつまらないと感じてしまうかもしれません。
NFTのアイテム作成は、UnityやBlenderといった制作ソフトを使えば可能なので、アイテムの売買に興味がある方は習得を目指してみても良いでしょう。
Decentralandの稼ぎ方
独自トークンであるMANAには、アイテムをNFT化させる、土地を購入するといった使い方があります。
取引時のガス代(手数料)はやや高いので注意しましょう。
このゲームの稼ぎ方としては、アイテムの売却や土地・建物など不動産の運用で売上・収益をあげていくことが基本となります。
企業であれば、まとまった資金調達をしてイベントを開催するなどの方法もあります。
土地は最初から区画数が決まっており、人通りの多い人気の場所は値段が上がるといった特徴があります。
また、Estateと呼ばれる広大な土地を所有することで議決権が与えられるため、土地を持つことには大きなメリットがあります。
ゲーム内でのマイニングも可能で、マイニング用の通貨(WC)を使って素材を作り、その素材を使ってNFTの服を製作することが可能です。
アイテムを売却する際は、TwitterやYouTubeなどを併用して宣伝する、といったやり方が有効でしょう。
Decentralandの評判・口コミ
Twitter上における『Decentraland』の評判についてもいくつか見ておきましょう。
Decentralandについてポジティブな意見
最近Decentralandで遊んでいるのですが、シンプルに楽しい
楽しいポイントをまとめてみました。
・遊園地やアスレチック的なものが楽しい
・取引も行われている
・海外の人が多い
僕は海外に興味があるので、英語でコミュニケーションをとってみても楽しそう
このあたりもブログにまとめてみます。引用:Twitter
アトラクションやコミュニティツールとして楽しんでいる方もいるようです。
おはようドバイ
メタバースのニュースです。メタバースで大使館建設へ、バルバドス政府がDecentralandと契約 coinpost.jp/?p=293454
なんと、これは面白い。大使館もデジタル化していく未来ですね。そもそも各国に大使館を置く意味って、どれくらいあるんでしょう。デジタルで問題なさそう
引用:Twitter
海外では政府が取り入れている事例も見かけられました。
Decentralandについてネガティブな意見
sandboxにしてもDecentralandにしてもまだまだメタバースというにはグラフィックが荒いから、いくらイベントだの展示会だのをそこでやっても魅力を感じて一般人がプレイするか?っていう疑問は残る。いくら収益上げれるって言っても利用者が金落としてくれないと意味ないからね
引用:Twitter
sandとかdecentraland面白いとは思うけど、ゲームとしては流行らないと思うんよね。後続プレイヤーほど難易度が上がるシステムだもの。搾取されるためにわざわざプレイしない。新規はお金のことなんか考えなくて済む普通のゲームやる。現実逃避をしたくてゲームするのに現実見たくないでしょw
引用:Twitter
一般的なゲーム好きに本当に広まるのか、疑問に思っている方も多くいました。
Decentralandは無課金でプレイしても稼げる?
上でも記載した通り、『Decentraland』はゲスト参加であれば初期費用無しでの無料プレイが可能です。
ただし、収益を上げるためには土地を購入したりNFTアイテムを入手する必要があり、そのためにはMANAの消費が求められます。
中には無料でNFTアイテムを配布してくれるイベントも無いわけではありませんが、基本的には無課金で稼ぐことはできません。
ブロックチェーンゲーム『Decentraland』のまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、Decentralandについて以下の内容を紹介しました。
- 『Decentraland』にはすでに有名企業が数多く提携しており、期待が高まっている
- ゲストとして参加するだけなら準備無しでプレイ可能
- 正式にプレイする場合はウォレットの準備が必要だが、無料で開始はできる
- NFTアイテムの作り方はプロのクリエイターでなくても十分習得を目指せる
- 『Decentraland』で稼ぎたいのであれば、仮想通貨MANAを購入した上で土地やNFTアイテムを購入する必要がある
- 現状ではカジノ等のコンテンツ以外ゲーム性は少なめ
初期の頃のホワイトペーパーはありますが、ロードマップは最近になってようやく作られていくことが決まった段階なので、まだ今後どうなるかが分かりづらい部分もあります。
ただ、ユーザー数がこのまま伸び続ければ土地の価格が更に上がっていく可能性もあり、将来性には十分期待ができそうです。