NASDAQに上場する財務管理会社であるTON Strategy Companyは、2026年5月のToncoin(TON)ステーキング報酬率が約1.48パーセントに上昇したことを明らかにしました。同社は保有する約2億2750万TONのほぼすべてをステーキングしており、ネットワーク最大級のバリデータ(検証者)としての役割を深めています。また、同社はTONネットワークの性能向上を目的とした直近のアップグレード案に賛成票を投じるなど、エコシステムの発展を支持する姿勢を示しています。
5月のステーキング報酬率が年換算約17.8パーセントに向上
TON Strategy Company(以下、TON Strategy)が発表した内容によると、同社の2026年5月におけるToncoin(TON)のステーキング報酬率は約1.48パーセントに達しました。これは、前月である4月の1.39パーセントから上昇した数値です。年換算の利率に直すとおよそ17.8パーセントとなり、同社の財務運用において高いパフォーマンスを示しているとされています。
同社は5月31日時点で約2億2750万TONを保有しており、そのうち約2億2680万TON(約2億2600万トークン)をステーキングに回しています。このステーキングにより、同社は5月中に約330万TON(市場価格で約560万ドル相当)の報酬を獲得したとされています。
ネットワーク最大級のバリデータとしての役割とガバナンスへの参加
TON Strategyは、TON(The Open Network)ブロックチェーンにおける最大級のバリデータの一つとして機能しています。今回のステーキングの継続は、同社がネットワークのセキュリティ維持において重要な役割を担い続けていることを示しています。
また、同社はTONのガバナンス活動にも積極的に参加しており、最近承認されたネットワークのアップグレード案に対して賛成票を投じました。このアップグレードは2026年6月4日に発効しており、主な目的はネットワークの性能、処理能力、および拡張性の向上とされています。
具体的には、スマートコントラクトの実行効率を改善する「TVM 14」の導入や、ブロック同期を高速化する「Block Sync Overlay」、検証効率を高める最適化などが含まれています。これらの変更はバリデータ報酬には影響を与えないとされており、ステーキングの仕組みを維持しつつ、より多くの取引を効率的に処理できるように設計されています。
伝統的金融とWeb3エコシステムの融合を示す事例
NASDAQに上場する企業が、資産の大部分を特定の暗号資産に集中させ、ステーキングによって収益を得るビジネスモデルは、伝統的金融とWeb3エコシステムの融合を示す事例として注目されます。
TON Strategy(旧名:Verb Technology Company, Inc.)は、2025年後半にリブランディングを行い、TONエコシステムを支援するデジタル資産財務会社へと方針転換したとされています。上場企業がエコシステムの主要なバリデータとなり、ガバナンス投票を通じてプロトコルの技術的向上を後押しする動きは、ブロックチェーンネットワークの分散化と信頼性向上における新たなアプローチとして、今後の業界動向に影響を与える可能性があります。
ポイント
- NASDAQ上場企業のTON Strategyが、5月のTONステーキング報酬率が約1.48パーセント(年換算約17.8パーセント)に上昇したと発表しました。
- 同社は保有する約2億2750万TONのうち、約2億2680万TONをステーキングしており、ネットワーク最大級のバリデータとしての地位を維持しています。
- 同社はTONネットワークの性能や処理能力を向上させるためのアップグレード案に賛成票を投じ、ガバナンスへの関与を強めています。
- 伝統的な株式市場に上場する企業がWeb3エコシステムのインフラを支え、ガバナンスに直接参加する事例として、業界内で注目されています。