Eightcoの大量保有開示を受けWorldcoinが急騰、0.66ドルの抵抗線を見据える

Nasdaq上場企業であるEightco Holdingsが、自社の財務資産として大量のWorldcoin(WLD)を保有していることを開示しました。これを受けてWLDの価格は20%以上急騰し、市場の注目を集めています。今回の価格上昇により、WLDは次の節目となる抵抗線(レジスタンスレベル)を目指す展開となっています。本件は、機関投資家によるWeb3資産の保有状況が市場価格に与える影響を示す事例として重要です。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイト編集方針をご覧ください。

EightcoによるWLD大量保有の開示と価格急騰

米Nasdaq上場企業のEightco Holdings(以下、Eightco)が、2億8300万トークンに及ぶWLDを自社の財務資産(企業が保有する準備資産)として保有していることを開示しました。この発表を受け、WLDの価格は21%(一部報道では20%)急騰しました。WLDは現在、0.66ドルのレジスタンスレベル(価格の上昇を阻む抵抗帯)をうかがう水準に達しています。

検索情報によると、Eightcoが保有する約2億8345万WLDは、同トークンの流通供給量の約8.4%に相当するとされています。これは、公開されている機関投資家のWLD保有ポジションとしては最大規模であるとされています。同社の財務ポートフォリオは総額約4億600万ドルに達しており、WLDのほかにイーサリアム(ETH)や、OpenAIへの間接的な出資枠なども含まれているとされています。

市場における重要性と背景

今回の出来事は、Web3業界や機関投資家にとって重要な意味を持ちます。

まず、上場企業がビットコイン以外のオルタナティブ資産や、特定のテーマ(人工知能やデジタルアイデンティティ)に特化したトークンを財務資産として大量に保有し、それを開示したことが市場に強いインパクトを与えました。

Worldcoinは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏らが共同創設したデジタルアイデンティティプロジェクトであり、AI時代の「人間証明(Proof of Human)」を掲げています。EightcoのようにAIやデジタルアイデンティティを成長トレンドと位置づける企業がWLDを大量に保有することは、同プロジェクトの将来性に対する機関投資家としての信頼の表れと受け止められている可能性があります。

また、流通供給量の約8.4%という極めて大きな割合が企業の財務資産として長期保有されることは、市場におけるWLDの需給関係を引き締め、短期的な価格変動を促す要因になり得ると見られます。

ポイント

・Eightcoが2億8300万トークンを超えるWLDを財務資産として保有していることが明らかになりました。

・この開示を受けてWLDの価格は21%急騰し、0.66ドルのレジスタンスレベルを視野に入れています。

・流通量の約8.4%を占める最大級の機関投資家ポジションの存在が明らかになったことで、市場の需給関係や投資家心理に好影響を与えた可能性があります。

・AIやデジタルアイデンティティ関連資産に注力する上場企業が、WLDを主要な財務資産として組み入れている点が注目されます。

ブロックチェーン総研Blockchain Research Institute
数字とニュースでブロックチェーン産業を読む。8月中はすべてのレポートを無料で公開しています。
レポートを見る →