イーサリアムL2のBase、ネットワークアップグレードBerylを6月25日にメインネット実装へ

暗号資産取引所Coinbaseが支援するイーサリアムのレイヤー2チェーン「Base」は、2回目のネットワークアップグレード「Beryl」を2026年6月25日にメインネットへ実装します。このアップグレードでは、チェーン本体に組み込まれた独自のトークン標準「B20」の導入や、イーサリアムへの資産引き出し期間の短縮、ノード処理能力の拡張などが行われます。前回のアップグレードからわずか4週間での実装となり、Baseの開発における迅速なリリースペースが示されています。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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資本効率と処理能力を向上させる3つの主要変更

Berylアップグレードでは、ネットワークの効率性と利便性を高めるための3つの大きな変更が導入されます。

第一に、Base独自のネイティブなトークン標準である「B20」が導入されます。

第二に、Baseからイーサリアムへ資産を引き出す際の待機期間が、一般的な経路において従来の7日間から5日間に短縮されます。これにより、ユーザーが資金を移動させる際の資本効率が向上すると見られます。

第三に、実行クライアントとして「Reth V2」を採用します。これにより、ノードのディスク使用量を抑えつつ、処理能力を拡張することが可能になります。

独自トークン標準B20の技術的特徴

新規格である「B20」は、Baseのネイティブなトークン標準です。既存のウォレットや取引所との互換性を確保するため、イーサリアムの標準規格であるERC-20仕様に準拠して設計されています。

従来のトークンのようにスマートコントラクト(自動実行プログラム)をデプロイするのではなく、チェーン本体のノードソフトウェアに直接組み込まれたコードとして動作することが特徴です。このロジックはプログラミング言語のRustで記述されており、ノード上で直接実行されるプリコンパイル方式を採用しています。この仕組みにより、トークンの作成や運用がより高速かつ低コストで実行可能になるとされています。また、発行体向けに資産発行の手続きを効率化するためのツールキットも備えています。

迅速な開発ペースと今後のロードマップ

今回のBerylは、初回アップグレードである「Azul」の実装からわずか4週間という短い期間でメインネットへ適用されます。これは、Base Stackへの移行によって実現した、非常に迅速な開発リリースペースを示すものと見られます。

さらにBaseは、次のアップグレードである「Cobalt」を2026年9月に予定しています。「Cobalt」では、プロトコル階層におけるアカウント抽象化(ユーザーの利便性を高めるためのスマートコントラクトウォレット機能)などの導入が見込まれており、さらなる機能向上が期待されます。

ポイント

  • 2026年6月25日にBaseの2回目のアップグレードBerylがメインネットへ実装されます。
  • チェーン本体に組み込まれ、高速かつ低コストでの運用を可能にする独自のトークン標準B20が導入されます。
  • イーサリアムへの資産引き出し期間が7日から5日に短縮され、ユーザーの資本効率向上が期待されます。
  • 実行クライアントReth V2の採用により、ディスク使用量を抑えつつ処理能力を拡張します。
  • 2026年9月にはアカウント抽象化などを導入する次期アップグレードCobaltが予定されています。
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