2026年6月15日に終了した週において、予測市場の未決済建玉(オープンインタレスト)が過去最高となる14.8億ドルに達しました。これは過去1年間で約6倍の増加となります。今回の急成長は、FIFAワールドカップの開催に伴うスポーツベッティングの大幅な増加が主な要因であり、想定元本取引高や週間手数料、アクティブユーザー数も一斉に過去最高を更新しました。
予測市場の未決済建玉が1年で約6倍に急増
2026年6月15日に終了した週、予測市場における未決済建玉(ユーザーが決済せずに保有しているポジションの総額)が14.8億ドルに達し、過去最高を記録しました。ベンチャーキャピタルのa16z cryptoの報告によると、これは2週連続での過去最高更新であり、前年比で約6倍の急成長を遂げています。
日々の売買動向を示す取引高とは異なり、未決済建玉は市場に滞留しリスクにさらされている資金の総額を示します。この指標の大幅な上昇は、参加者が政治や経済、文化、暗号資産などの多様なテーマに対して、より中長期的なポジションを維持するようになっていることを示しており、予測市場が一時的な流行から持続的な市場インフラへと成熟しつつある可能性を示唆しています。
FIFAワールドカップが追い風となりスポーツ分野が取引を主導
今回の市場拡大において、最も大きな推進力となったのがスポーツベッティングの急増です。現在開催されている2026 FIFAワールドカップが新規ユーザーを強力に引きつけ、取引活動を活発化させたとされています。
当週における予測市場全体の想定元本取引高は過去最高の122億ドルに達しましたが、そのうち約半分に相当する58億ドルをスポーツ関連の市場が占めました。この分野の成長は、PolymarketやKalshiといった主要な予測市場プラットフォームにおける取引活性化の最大の要因となっています。
アクティブユーザー数や手数料も過去最高を更新
取引の活発化に伴い、その他の主要な指標も軒並み過去最高を記録しています。オンチェーンデータによると、当週の週間手数料は過去最高の7,680万ドルに達し、アクティブユーザー数は過去最高の426,975人を記録しました。
スポーツイベントを契機とした参加者の増加は、予測市場全体の流動性を高めるとともに、ユーザー層の拡大につながっていると見られます。
ポイント
- 予測市場の未決済建玉が2026年6月15日の週に過去最高の14.8億ドルに達し、前年比で約6倍に急増しました。
- 122億ドルに達した想定元本取引高のうち、半数近い58億ドルをスポーツ関連市場が占め、成長を牽引しました。
- 現在開催中のFIFAワールドカップが新規ユーザーの獲得とベッティングの活発化に大きく寄与したとされています。
- 週間手数料が7,680万ドル、アクティブユーザー数が426,975人に達するなど、主要な指標が軒並み過去最高を記録しました。
- 一時的な取引にとどまらず、ユーザーが中長期的なポジションを維持する傾向が強まっており、市場の成熟が進んでいると見られます。