LINE NEXTは、LINEアプリ上で利用できるステーブルコイン基盤のフィンテックサービス「Unifi mini」の提供を日本国内向けに開始しました。本サービスはLINEアプリ内で検索して使える「LINEミニアプリ」として提供され、個別アプリのインストールを必要とせずにデジタル資産を管理できるのが特徴です。普段から利用されているLINEアカウントをそのまま活用できるため、Web3やステーブルコインの利用接点が日本国内で大きく広がる出来事として注目されます。
アプリ不要でLINEから直接利用可能な「Unifi mini」
LINE NEXTが2026年6月22日に発表した「Unifi mini」は、個別のアプリを別途インストールすることなく、LINEアプリ内で検索するだけで利用できる「LINEミニアプリ」として提供されます。LINEミニアプリとは、LINEアプリ内で動作する、ダウンロードや会員登録の手間が不要なウェブアプリケーションのこととされています。
ユーザーは、普段使用しているLINEアカウントでログインするだけで、日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」などのデジタル資産を受け取れるウォレット機能を利用可能です。
また、本サービスは「ノンカストディアル型」のウォレット構造を採用しています。ノンカストディアル型ウォレットとは、暗号資産取引所などの第三者に秘密鍵の管理を委託するのではなく、ユーザー自身が資産や秘密鍵を直接管理する仕組みを指します。これにより、ユーザーは自分の資産を自己管理しながら、安全にステーブルコインを保有することができます。
JPYCとの連携強化とWeb3サービスのハブ機能
Unifi miniのユーザーは、サービスを通じてJPYCをリワードとして獲得し、自身のウォレットで保有することができます。
JPYC社は2026年5月22日に、LINE NEXTが提供を開始したWeb3ウォレット「Unifi」において、JPYCが正式採用されたことを発表していました。Unifiは、JPYCのサポート開始から約1カ月という短期間で、日本国内におけるJPYC流通量No.1サービスを達成したとされています。
今回提供が開始されたUnifi miniは、単なるウォレットとしての役割にとどまりません。LINE NEXTは、Unifi miniを「Web3ミニアプリを集約するハブ」として位置づけています。各サービスで獲得したJPYCなどのデジタル資産をUnifiウォレットで直接管理できる環境を整備し、LINEアプリ上で利用できるWeb3サービスの接点をさらに広げていく方針です。
協業のこれまでの経緯と今後の展開
LINE NEXTとJPYC社は、これまでにも協業に向けた取り組みを段階的に進めてきました。2026年1月20日にはLINEでのJPYC決済実現に向けた協業検討での合意が発表され、3月9日には年率最大8%のリワードを提供するステーブルコインウォレット「Unifi」がローンチされました。さらに6月18日には、ステーブルコイン決済「Unifi Pay Direct」の先行利用受付が開始され、JPYCへの対応も進められています。
また、JPYCはLINEやカカオトークといったモバイルメッセンジャーと連携するレイヤー1ブロックチェーン「Kaia(カイア)」における流通量でも成長を見せており、2026年6月15日にはPolygon(ポリゴン)を逆転してKaiaチェーンでの流通量が首位となったことが報じられています。Kaiaは、LINE社が開発したFinschiaとカカオ社が開発したKlaytnの統合によって誕生したブロックチェーンとされています。
LINE NEXTは今後、Unifi miniを通じてJPYC保有者向けの特典やリワードプログラムを提供するほか、加盟店での決済サービスなども順次展開していく予定としています。
ポイント
- LINE NEXTが、LINEアプリ内で直接使えるステーブルコインウォレット「Unifi mini」を日本国内向けに提供開始しました。
- ユーザー自身が資産を管理するノンカストディアル型ウォレットを採用しており、個別アプリをインストールすることなくLINEアカウントのみでJPYCなどのデジタル資産を管理できます。
- JPYCの正式サポート開始から約1カ月で、Unifiは日本国内におけるJPYC流通量No.1サービスを達成しています。
- 今後は、JPYC保有者向けの特典やリワードプログラムの提供に加え、加盟店での決済サービスなどの展開が順次予定されており、LINE上におけるWeb3サービスの普及を加速させる可能性があります。