Cardanoがスケーリングテストネット「Musashi Dojo」を公開、処理能力の30〜65倍向上を目指す

Cardanoは2026年6月23日、新たなスケーリングプロトコルであるOuroboros Leiosの公開テストネット「Musashi Dojo」の稼働を開始しました。このアップデートは、Cardanoネットワークのセキュリティや分散性を維持したまま、トランザクションの処理能力を大幅に向上させることを目指しています。ADAの価格が5年ぶりの低水準にある中で、今回のテストネットローンチは、Cardanoのレイヤー1における技術的進歩を示す重要なマイルストーンとして注目されます。

スケーリングテストネット「Musashi Dojo」の稼働開始

Cardanoがスケーリングテストネット「Musashi Dojo」を公開、処理能力の30〜65倍向上を目指す

Cardanoの開発陣は、2026年6月23日に新しいスケーリングテストネットであるMusashi Dojoを稼働させました。このテストネットは、Cardanoの新しいコンセンサスプロトコルのアップグレードであるOuroboros Leios(ウロボロス・レイオス)のマルチフェーズ検証プログラムとして位置づけられています。

Musashi Dojoという名称は、日本の剣豪である宮本武蔵にインスパイアされたものであり、規律あるトレーニングや段階的な洗練を象徴しているとされています。このテストネットは地、水、火、風、空の5つのテーマに分かれたフェーズを通じて順次展開され、ステークプールオペレーターや開発者、コミュニティが参加して実際の環境下でプロトコルのテストや最適化を進める予定です。

Ouroboros Leiosがもたらす技術的特徴

Ouroboros Leiosは、Cardanoの既存のコンセンサスアルゴリズム(ネットワーク参加者が合意形成を行う仕組み)であるOuroboros Praosを進化させた技術です。従来の仕組みのようにブロック生成をシリアルに(直列に)行うのではなく、トランザクションの拡散とリーダーによるブロック生成を分離することで、並列処理を可能にします。

具体的には、エンドーサーブロック(endorser blocks)や委員会ベースの検証(committee-based validation)といった革新的なアプローチを導入しています。これにより、Cardanoの強みである高いセキュリティと分散性を維持しながら、スループット(処理能力)を従来の30倍から最大65倍に向上させることを目指しています。数値としては、現在の秒間処理能力(4.5 KB/s)から、最大で200 KB/sへの引き上げをターゲットとしています。

今後のスケジュールと市場への影響

今回のテストネットによる検証を経て、Cardanoは2026年11月にOuroboros Leiosのメインネット(本番環境)への実装を目標としています。

現在、CardanoのネイティブトークンであるADAは5年ぶりの低水準で推移しており、市場における価格面での課題に直面しています。しかし、今回のLeiosの開発進展は、Cardanoが競争の激しいブロックチェーン業界において、競合プロトコルと同等の処理能力やスケーラビリティを獲得するための重要な足がかりになると見られています。長期的なエコシステムの成長と実用的なアプリケーションの普及を支えるインフラとして、今後のテストネットの推移とメインネット移行に向けた進捗が注目されます。

ポイント

  • Cardanoは2026年6月23日にスケーリングテストネット「Musashi Dojo」の稼働を開始しました。
  • このテストネットは、新しいコンセンサスプロトコルであるOuroboros Leiosの実証を行うもので、処理能力を従来の30〜65倍に引き上げることを目指しています。
  • Musashi Dojoは宮本武蔵にちなみ、地、水、火、風、空の5つのフェーズで段階的に展開されます。
  • Cardanoは、2026年11月までにこの技術をメインネットへデプロイする(実装する)ことを目標として計画を進めています。
  • ADA価格が5年ぶりの低水準にある中で、将来的なネットワークの需要拡大とスケーラビリティの確保に向けた重要な技術的マイルストーンとして注目されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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