AIネイティブなブロックチェーン開発フレームワークCanopy Networkが850万ドルを調達、メインネットローンチに向けて開発を加速

AIネイティブなブロックチェーン開発フレームワークを提供するCanopy Networkは、シードラウンドで850万ドルの資金調達を完了したことを発表しました。2026年の暗号資産市場におけるVC(ベンチャーキャピタル)の投資動向は、第1四半期の急激な落ち込みから力強い回復を見せており、特にAI関連プロジェクトへの資金集中が目立っています。今回の資金調達は、計画されているメインネットのローンチや、エンジニアチームの拡大、AIネイティブ開発ツールの強化に充てられる予定です。

AIへの投資集中とCanopy Networkの資金調達

AIネイティブなブロックチェーン開発フレームワークCanopy Networkが850万ドルを調達、メインネットローンチに向けて開発を加速

暗号資産市場におけるVCからの資金調達は、2026年に入り大きく変動しています。第1四半期に大幅な減少を記録したものの、その後は急激な回復を遂げました。2026年5月単体では、暗号資産プロジェクト全体で35.2億ドル以上の資金が調達されており、その大部分がAI(人工知能)を活用したベンチャー企業に向けられているとされています。このようなトレンドの中で、パナマを拠点とするCanopy Networkは、AI技術を軸にした独自の開発フレームワークを提示することで投資家の関心を集め、850万ドルのシード資金を確保することに成功しました。

AIコーディングを前提とした新たな開発アプローチ

Canopy Networkは、ブロックチェーンアプリケーションの開発における技術的な障壁を大幅に下げることを目指しています。従来のブロックチェーン開発フレームワークは高度な専門知識を必要とし、一方でノーコードツールはカスタマイズ性や拡張性に限界があるという課題が存在していました。Canopyはこれらの課題を解決するため、複雑なアプリケーションレイヤーを約200行の人間が読みやすいクリーンなコードに凝縮するアプローチを採用しています。

この簡潔なコード設計により、開発者だけでなく、ClaudeやCodex、CursorといったAIコーディングアシスタントを介して、完全な機能を持つアプリケーションをわずか数分で生成・デプロイすることが可能になるとされています。これにより、高度なエンジニアリングスキルを持たない創業者であっても、直感的にdApps(分散型アプリケーション)を構築できる環境が整います。

Tanssiの技術買収と主要VCとの提携

Canopy Networkは資金調達と並行して、ブロックチェーンのデプロイを容易にする分散型プロトコルであるTanssiのインフラ技術の買収を完了したと発表しました。この買収により、実績があり実用テストを重ねたインフラコンポーネントをCanopyのシステムに統合することが可能になり、ゼロからインフラを構築する手間を省いてメインネットのローンチに向けた開発期間を大幅に短縮できると見られています。

さらに、この買収を通じて、Arrington Capital、Fenbushi Capital、Borderless Capital、SNZ Capitalといった著名な暗号資産投資家が戦略的パートナーとしてCanopyに参画しました。

Canopyの公開テストネットはすでに活発な動きを見せており、テストネット開始から最初の12日間で約27,000件、現在までに累計で33万1,000件以上のプロジェクトがテストネット上で立ち上げられていると報じられています。

ポイント

  • Canopy NetworkがAIネイティブなブロックチェーン開発フレームワークの推進に向けてシードラウンドで850万ドルを調達しました。
  • 2026年の暗号資産VCファンドの投資は回復傾向にあり、5月の調達額は35.2億ドルを超え、その多くがAI関連分野へ投入されています。
  • 複雑なコードを約200行に要約することで、AIアシスタントを活用した迅速なアプリケーション構築を可能にしています。
  • Tanssiのインフラ技術買収により、既存の実績あるシステムを統合し、メインネットのローンチプロセスを加速させています。
  • Arrington CapitalやFenbushi Capitalなどの主要VCが戦略的パートナーとして新たに参画し、開発体制が強化されています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用や、AI×ブロックチェーン領域における事業開発・実装に関する情報を発信する編集チームです。株式会社Pacific Metaが、グループ累計260社以上・41カ国以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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