DraftKingsが独自の予測市場取引所「DKeX」をローンチ、急成長する予測市場事業の基盤を強化

米スポーツベッティング大手のDraftKings(ドラフトキングス)は、独自の予測市場取引所「DKeX」を立ち上げました。この新取引所は、同社の統合アプリ内で提供されている予測市場サービス「DraftKings Predictions」の体験を拡張するものです。DraftKings Predictionsは年換算の総取引量が約113億ドルに達するなど急成長を遂げており、DKeXの導入によってインフラを自社で直接管理し、より迅速なサービス展開と運営の効率化を目指します。

独自取引所「DKeX」立ち上げの背景と目的

DraftKingsが独自の予測市場取引所「DKeX」をローンチ、急成長する予測市場事業の基盤を強化

DraftKingsがローンチした「DKeX」は、同社の予測市場分野における次なる段階に位置づけられる独自の取引所です。これまで展開してきた、スポーツイベントの結果に基づく契約(イベント契約)を取引できるサービス「DraftKings Predictions」の体験をさらに拡張する役割を持ちます。

このDKeXの導入により、同社は予測市場の技術やインフラを直接管理できるようになります。これにより、提供するコンテンツの拡充、運営コストなどの経済性の向上、顧客体験全体の管理強化が実現し、より迅速な商品開発やプラットフォームの改善が可能になると説明されています。

急成長する予測市場サービス「DraftKings Predictions」の現状

DKeXの基盤となる「DraftKings Predictions」は、現在非常に大きな成長を遂げています。同社によると、2026年6月21日終了週の時点で、年換算の消費者取引量は約34億ドル(約5440億円、1ドル=160円換算)、年換算の総取引量は約113億ドルに達しました。

この急速な活動拡大の背景には、ワールドカップへの関心の高まりや、イベント契約・新機能の採用拡大、そしてプラットフォーム自体の継続的な改善が寄与しているとされています。

買収技術とCFTCライセンスの活用による垂直統合

DKeXの構築と運営には、DraftKingsが2025年10月に買収したRailbird Technologies(レイルバード・テクノロジーズ)の技術が活用されています。また、同社が保有するCFTC(米商品先物取引委員会:米国のデリバティブ取引などを監視・規制する政府機関)のライセンスを活かすことで、規制に準拠した形で独自の予測市場取引所を垂直統合し、自社で直接コントロールできる体制を整えました。

これにより、既存のスポーツブック(スポーツベッティング)事業と並行し、ユーザーの所在地に合わせた最適なイベント契約を、より安定した自社インフラを通じて提供できるようになります。

予測市場分野における業界の動向と本件の重要性

現在、国内外を問わず予測市場分野への注目が急速に高まっています。2026年6月には、暗号資産取引所Krakenの親会社であるPaywardがスポーツ予測市場プラットフォーム「Onyx Odds」への出資を行ったほか、大手IT企業のMetaが予測市場アプリ「Arena」を開発中であると報じられています。また、日本国内でもgumiが無料予測サービス「ヨソクヒロバ」を開始するなど、多様なプレイヤーの参入が相次いでいます。

このような業界全体の活発な動きの中で、スポーツベッティングの大手であるDraftKingsが独自の取引所「DKeX」をローンチし、年間100億ドルを超える取引規模を持つ予測市場のインフラを自社で直接管理する体制を整えたことは、予測市場のビジネスモデルの確立やさらなる市場拡大において、重要なマイルストーンになると見られます。

ポイント

  • 米スポーツベッティング大手のDraftKingsが、独自の予測市場取引所「DKeX」をローンチしました。
  • 急成長する予測市場サービス「DraftKings Predictions」は、年換算の総取引量が約113億ドルに達しています。
  • 2025年に買収したRailbird Technologiesの技術と、CFTC(米商品先物取引委員会)のライセンスを活用して構築されています。
  • 競合他社や大手IT企業の参入が相次ぐ予測市場分野において、独自の取引所インフラを自社で直接管理(垂直統合)する体制を整えたことで、さらなる市場の拡大を促す重要な動きとして注目されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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