マイケル・セイラー氏が率いるStrategy Inc.は、米ドル準備金を強化するために最大12億5,000万ドル相当のビットコインを売却する可能性があることを明らかにしました。また、同社は普通株と優先株のそれぞれについて、最大10億ドル規模となる計2つの買い戻しプログラムを設立しました。この決定は、ビットコインを大量に保有する同社の財務戦略において、流動性の確保と資本管理の柔軟性を高める動きとして注目されています。
ビットコイン売却枠の設定と米ドル準備金の強化
Strategy Inc.は、同社の米ドル準備金を強化・補強することを目的として、最大12億5,000万ドルにのぼるビットコインを売却する可能性があると発表しました。
同社が2026年6月29日に発表した新たな資本管理の枠組み「Digital Credit Capital Framework」の一環とされています。創設者兼執行会長であるマイケル・セイラー氏は、ビットコインを主要な財務準備資産として維持する方針に変わりはないとしつつも、流動性の確保や能動的な資本管理を行う必要性を指摘しているとされています。
普通株および優先株の買い戻しプログラム
ビットコイン売却の可能性に加えて、Strategy Inc.は普通株と優先株を対象とした買い戻しプログラムを設立しました。
各買い戻しプログラムの規模は、普通株が最大10億ドル、優先株が最大10億ドルとなっています。これらのプログラムにより、市場の状況に応じて同社が自社証券を機動的に買い戻すための柔軟性が確保されると見られます。
業界への影響
これまでビットコインの積極的な買い手として市場に知られていたStrategy Inc.が、保有資産の一部を売却して米ドル準備金を補強する方針を示したことは、暗号資産市場や関連企業に影響を与える可能性があります。
一方で、同社はビットコインへの長期的な投資姿勢を維持する方針も示しており、今回の措置は財務の健全性と資本効率を両立させるための戦略的な資本管理への移行であると見られます。
ポイント
- Strategy Inc.が、米ドル準備金の強化を目的に最大12億5,000万ドル相当のビットコインを売却する可能性を発表しました。
- 普通株と優先株を対象に、それぞれ最大10億ドルを上限とする2つの買い戻しプログラムを設立しました。
- ビットコインの長期的な保有方針を維持しつつ、流動性の確保と能動的な資本管理を両立させる財務戦略の観点から注目されます。