大手暗号資産取引所Binanceが、フィリピン市場に正式参入することが明らかになりました。フィリピン証券取引委員会(SEC)が、現地企業のBlockshoals Technologies Inc.に対し、規制サンドボックス内での金融商品およびサービスのテストを承認したことで、この計画が始動します。Blockshoalsは今後90日間にわたり、グローバルパートナーであるBinanceとのシステム統合を進め、規制監督のもとで段階的にサービスを提供していく予定です。
規制サンドボックスによるBlockshoalsとBinanceの提携
フィリピン証券取引委員会(SEC)は、現地企業であるBlockshoals Technologies Inc.(以下、Blockshoals)に対し、戦略的規制サンドボックスの枠組み内で暗号資産関連の金融商品およびサービスをテストすることを承認しました。
Blockshoalsは暗号資産仲介業者のモデルとして運営され、グローバルな暗号資産サービスプロバイダー(CASP)パートナーであるBinanceと提携します。この仕組みにより、フィリピンのユーザーは、SECの規制監督下にあるBlockshoalsを通じて、Binanceのシステムを経由したサービスを利用できるようになるとされています。
90日間のシステム統合と今後のプロセス
承認されたテスト計画に基づき、Blockshoalsはまず90日間にわたるシステム統合のフェーズに入ります。この期間中、同社はグローバルパートナーであるBinanceとのシステム統合を進めます。
この統合が成功裏に完了し、規制当局の監督体制が整った後、Blockshoalsは承認されたテスト計画を実施します。これにより、フィリピンのユーザーはBinanceを経由して、安全対策や規制要件に準拠した形でサービスを利用できるようになる見通しです。
準拠アプローチによる市場復帰の重要性
Binanceは2024年に、フィリピン国内において必要なライセンスなしで運営しているとして、規制当局からアクセス制限などの措置を受けていました。
今回の参入は、Binanceが直接ライセンスを取得して全面的な営業を再開するものではなく、現地の規制サンドボックス制度と承認された現地企業であるBlockshoalsを介した、管理された環境下での展開となります。このように現地の規制に準拠した枠組みを通じて市場に再アプローチする手法は、今後のWeb3ビジネスにおける規制対応のモデルケースとして注目される可能性があります。
ポイント
- Binanceの共同CEOであるYi He氏が、フィリピン市場への正式参入を発表しました。
- フィリピンSECが現地企業Blockshoalsに対し、規制サンドボックス内での金融商品・サービスのテストを承認しました。
- BlockshoalsはグローバルパートナーであるBinanceと、90日間のシステム統合を実施します。
- システム統合の完了後、規制監督のもとでフィリピンのユーザーがBinance経由でサービスを利用可能になります。
- 過去に規制措置を受けた市場において、現地パートナーと規制サンドボックスを活用した準拠型の再参入を図る点で注目されます。