米国の投資プラットフォームであるRobinhoodが、オンチェーンの分散型レンディングプロトコルであるMorphoを活用し、初のアプリ内分散型レンディング商品をローンチしました。この商品は、Ethenaが発行する合成ドルUSDeを担保資産として活用する仕組みとなっています。これにより、ユーザーは使い慣れたアプリのインターフェースを通じて、直接オンチェーンのレンディングサービスにアクセスできるようになるとされています。
アプリ内分散型レンディング商品の概要
Robinhoodは、オンチェーンの貸付プロトコルであるMorpho(モルフォ)の技術をインフラとして採用し、初のアプリ内分散型レンディング商品をローンチしました。
この商品は「Robinhood Earn」として提供され、米ドル連動型ステーブルコインである「USDG」を貸し出すことで、推定年換算利回り(APY)約7%を獲得できるサービスであるとされています。このレンディングにおいて、Ethena(エシーナ)が発行する合成ドル「USDe」が担保資産として活用されます。
技術的な特徴と背景
この商品は、従来の分散型金融(DeFi)の利用時に必要だった独立した外部ウォレットの操作や、複雑なDeFiフロントエンドへの接続を不要にし、Robinhoodアプリ内でシームレスに完結する点が特徴とされています。
システムの基盤となるスマートコントラクトや貸付のロジックは、オンチェーンの独立したクレジットネットワークであるMorphoによって処理されます。また、金庫(Vault)インフラの構築・管理はSteakhouse Financialが担当し、決済レイヤーにはRobinhood Chainが使用されるとされています。さらに、サイバー攻撃やスマートコントラクトの脆弱性による損失をカバーするため、Lloyd’s of LondonやRELMを通じた保険が手配されているとされています。
業界における意義と影響
これまでDeFiのレンディングサービスは、専門知識を持つオンチェーンユーザーを中心に利用されてきました。しかし、数千万人のユーザーを抱える大手取引プラットフォームであるRobinhoodが、自社アプリのバックエンドにオンチェーンの金融インフラを組み込むことで、一般の個人投資家が容易にDeFiの利回りサービスにアクセスできるようになるとされています。
また、EthenaのUSDeが担保として採用されたことにより、暗号資産ネイティブなアセットが主流の金融サービスに統合され、さらなる普及につながる可能性が指摘されています。
ポイント
- RobinhoodがMorphoのインフラを活用した初のアプリ内分散型レンディング商品をローンチしました。
- Ethenaが発行する合成ドルUSDeを担保資産として活用します。
- 外部ウォレットや複雑なDeFi操作が不要で、アプリ内から直接オンチェーンの市場にアクセスできる仕組みとされています。
- 米ドル連動型ステーブルコインUSDGを貸し出すことで、推定年利約7%を獲得できるサービスであるとされています。
- 一般の個人投資家にDeFiサービスへのアクセスを提供し、Web3技術の普及を後押しする事例として注目されます。