チェコ財務省がPolymarketをブラックリストに追加 国内ISPに15日以内のアクセス遮断を命令

チェコ財務省は、分散型予測市場プラットフォームであるPolymarket(ポリマーケット)を無許可のオンラインギャンブルのブラックリストに追加しました。これにより、チェコ国内のインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、15日以内に同プラットフォームへのアクセスを遮断することが義務付けられます。チェコ当局は、予測市場が投資ツールを装った実質的なギャンブルであると判断しており、この動きは欧州全体で広がる予測市場への規制強化のトレンドに沿ったものとされています。

チェコ財務省による決定とアクセス遮断の背景

チェコ財務省がPolymarketをブラックリストに追加 国内ISPに15日以内のアクセス遮断を命令

チェコ財務省は2026年7月13日、Polymarketを「無許可のインターネットゲームリスト」に追加しました。チェコの法律に基づき、リストに追加された無許可のオンラインギャンブルサイトに対しては、国内のインターネットサービスプロバイダーが15日以内にアクセスをブロックしなければならないと定められています。

チェコ当局は、Polymarketの提供するサービスがチェコの法律における無許可のギャンブル活動に該当すると判断しました。Polymarketはブロックチェーン技術とスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動実行する仕組み)を用いて米ドル連動型ステーブルコイン(価値が米ドルに固定された仮想通貨)であるUSDCで決済を行う分散型の予測市場ですが、チェコ国内でライセンスを持つ事業者を通じてサービスを提供していないことが問題視されています。

投資とギャンブルを巡る当局の判断

チェコの業界団体であるギャンブル規制研究所(IPRH)のヤン・ジェホラ所長は、予測市場について、これらは実世界の出来事に対する賭けであり、国家への明確な説明責任や標準的なプレイヤー保護措置、合法的なギャンブルに適用される規則が存在しないと指摘しています。

当局の立場によると、予測市場は投資ツールとして提示されることがあるものの、実質的にはギャンブル製品として機能しているとされています。賭けを「コントラクト(契約)」、勝ち金を「投資収益」と言い換えているに過ぎず、用語の違いだけでギャンブルとしての性質が変わるわけではないという見解が示されています。また、インサイダー取引や市場操作の懸念、顧客確認(KYC、本人確認手続き)プロトコルの欠如なども課題として挙げられています。

欧州諸国で広がる予測市場への規制強化

今回のチェコによる措置は、欧州の他の法域で進んでいる予測市場への規制強化の動きと一致しています。これまでにフランス、ドイツ、ベルギー、スペイン、オランダ、ルーマニアなどの欧州諸国でも、Polymarketをはじめとする予測市場プラットフォームに対して無許可のギャンブルであるとしてアクセス制限や規制措置が講じられてきました。

Web3業界のビジネスパーソンにとって、分散型プロトコルや暗号資産を用いたプラットフォームであっても、実質的な機能に基づいて既存のギャンブル法や金融規制が適用され、アクセス遮断などの厳しい措置が取られる事例が増加している点は、今後の事業展開やコンプライアンスを考える上で極めて重要な意味を持ちます。

ポイント

  • チェコ財務省がPolymarketを無許可のオンラインギャンブルとしてブラックリストに登録しました。
  • 国内のインターネットサービスプロバイダーに対し、15日以内にプラットフォームへのアクセスを遮断するよう義務付けています。
  • 当局は、用語が「コントラクト」や「投資収益」と言い換えられていても、実質的な機能はギャンブルであると判断しています。
  • フランスやドイツなど、他の欧州諸国でも予測市場を対象とした同様のアクセス制限や規制強化が進行している点で注目されます。
  • 分散型プラットフォームであっても、各国の既存規制であるギャンブル法の適用を免れない状況が浮き彫りとなっています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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