NFTの始め方をご存じでしょうか。
本記事では、NFTの始め方について以下の点を中心にご紹介します!
- NFTを始めるために必要なもの
- NFTの稼ぎ方
- NFTのメリットとデメリット
NFTの始め方について理解するためにもご参考いただけると幸いです。ぜひ最後までお読みください。
NFTを始めるために用意するもの
NFTを始めるにはいくつかの準備が必要になります。以下でNFTを始めるために用意するものを解説します。
購入費用
NFTの購入費用は、そのアートワークやコンテンツの希少性、作成者の評価、市場の需要などによって大きく変動します。一部の高名なアーティストや希少なNFTは数千、数万、あるいはそれ以上の価格で取引されることもあります。
一方、新しいアーティストやまだ知名度の低いNFTは安価で購入できることもあります。また、NFTのマーケットプレイスによっても取り扱うアイテムや価格帯が異なるため、複数のプラットフォームを比較検討することがおすすめです。
売買手数料
NFTの取引には、売買手数料が発生します。NFTの売買においてガス代として知られる売買手数料は、価格が変動します。具体的に挙げると、NFTの購入時の大まかな手数料は、売買手数料が2,000〜3,000円となっています。
また、例として3万円のNFTを購入する場合、合計で3.3〜3.5万円の費用が必要となる可能性があります。さらに、NFTを出品して売却する際には、販売手数料として約2.5%が発生する点も注意が必要です。
ガス代(送金手数料)
NFTの取引において「ガス代」として知られる送金手数料は、イーサリアムを基盤とした取引の際に発生します。この手数料は、売買手数料と同じくイーサリアムの価格変動によって変わるため、一定ではありません。
送金手数料は「0.01ETH」のようにイーサリアム建てで設定されており、その価格は常に変動します。例を挙げると、NFTを購入する際の大まかな手数料は、送金手数料が1,000〜2,000円となっています。
仮想通貨
NFTの取引や購入には、特定の仮想通貨が必要です。多くのNFTマーケットプレイスやプラットフォームでは、イーサリアム(ETH)が主要な通貨として使用されています。イーサリアムは、スマートコントラクトをサポートするブロックチェーン技術を持つ仮想通貨で、NFTの取引や作成に不可欠です。
また、日本のサービスでは、日本円でのNFT購入も可能な場合があります。しかし、NFTの取引を始める前に、必要な仮想通貨を持つウォレットの準備や、取引所での仮想通貨の購入が必要です。これらのステップを踏むことで、NFTの世界に参入できます。
NFTマーケットプレイスのアカウント
NFT取引を開始するためには、まずアカウントを設定することが求められます。これは、NFTを購入、販売、展示するためのオンラインのプラットフォームです。OpenSeaやRaribleなどの有名なマーケットプレイスが存在し、それぞれのプラットフォームには独自の特徴や取り扱っているNFTの種類が異なります。
アカウント作成は通常無料で、メールアドレスやSNSアカウントを使用して簡単に登録できます。しかし、取引をするためにはデジタルウォレットの連携が必要となる場合が多いです。
NFTの始め方(稼ぎ方・やり方)
ここからは、NFTの稼ぎ方ややり方を詳しく解説していきます。
NFTを購入する方法
NFTを購入する場合のやり方は以下の通りです。
仮想通貨用の取引口座を開設
NFT取引を開始するためには、まず仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。この口座は、NFTを購入、販売、または交換するための基盤となります。
口座開設の手順は、公式サイトからアカウントを作成し、必要な情報(メールアドレス、本人確認書類、電話番号など)を提供することで完了します。一部の取引所では、特定の仮想通貨(例:イーサリアム)を使用してNFTを取引するため、適切な通貨を購入することも重要です。取引所の選択は、取り扱っているNFTや仮想通貨の種類、手数料、セキュリティ対策などの要因に基づいて行うと良いでしょう。
仮想通貨を購入
NFT取引を開始するには、まず仮想通貨取引所で口座を開設した後、日本円を入金することから始めます。入金時の手数料は方法によって異なるため、確認が必要です。入金後、取引所のインターフェースを通じて、特定の仮想通貨を購入します。多くのNFTマーケットはイーサリアムベースであるため、イーサリアム(ETH)やIOSTの購入が推奨されます。特に、Coincheckを使用する場合、複数の仮想通貨でNFTを購入することが可能で、取引の幅が広がります。
気になるNFTを仮想通貨で購入
次に、NFTを仮想通貨で購入しましょう。NFTの世界はブロックチェーン技術を活用したデジタルアセットの新しいフロンティアです。特に、イーサリアム(ETH)はNFT取引の主要なプラットフォームとして知られています。イーサリアム上での取引は手数料が高いことが課題となっていますが、多種多様なNFTを探求するには適切な場所です。
NFTを販売する方法
NFTを販売する場合のやり方は以下の通りです。
NFTマーケットプレイスを決める
NFTの世界に足を踏み入れる際の第一歩は、適切なNFTマーケットプレイスの選択です。多種多様なマーケットプレイスが存在し、それぞれに独自の特色や取引手数料、対応するブロックチェーンネットワークがあります。NFTの取引に必要な仮想通貨も、マーケットプレイスやNFTが発行されているブロックチェーンによって異なります。例として、イーサリアムベースのNFTにはETHが、SolanaベースのNFTにはSOLが必要となります。
販売条件を決める
NFTを販売する際には、まず販売するコンテンツの情報や条件を設定する必要があります。主な情報としては、タイトル、コンテンツの説明、制作者名、販売期間などが考慮されます。これらの情報は販売前にしっかりと考えておくことが推奨されます。
また、販売方法としては、定額販売、オークション販売、セット販売などが選択できます。他のNFTコンテンツのリストを参照しながら、適正な価格を設定することが大切です。オークション販売を選択することで、作品の市場価値を見定めることも可能です。
NFTマーケットプレイスに作品をアップする
NFTの販売を考える際、まずは自身のデジタルアート作品やコンテンツを制作します。この際、トレンドやコンセプトの統一性が重要となります。次に、選択したNFTマーケットプレイスにコンテンツ情報を登録します。情報としては、タイトル、コンテンツの説明、制作者名、販売期間などが考慮されます。最後に、NFTコンテンツをマーケットプレイスにアップロードします。この際、ネットワーク手数料やガス代が発生する場合があるため、注意が必要です。
NFTのメリットとデメリット
NFTにはメリットとデメリットどちらも存在します。以下で見ていきましょう。
NFTを購入するメリット
まずはNFTを購入したい場合のメリットを解説します。
自由に売買できる
NFTを購入する際のメリットとして「自由に売買できる」という点が挙げられます。NFTはブロックチェーン技術を活用しており、その特性上、一度取得したNFTは自由に市場で売買することが可能です。
例として、DAppsゲームで獲得したNFTのアイテムは、仮想通貨で売買でき、別のゲームでも、そのアイテムを転用して利用できます。このような取引の自由度は、NFTの魅力の1つとして多くのユーザーから評価されています。
替えの効かない商品を手にできる
NFT(非代替性トークン)はブロックチェーン技術を活用して、デジタルデータを唯一無二の資産として扱います。この技術により、NFTはコピーや改ざんが難しく、その所有権が明確に証明されます。
これにより、NFTを購入することで、他にはない独自のデジタルアイテムやアート作品を手に入れられます。この独特の特性は、アーティストやクリエイターが自身の作品の真正性を保証し、ファンやコレクターにとってもその価値を確認する手段となります。
NFTを購入する際の注意点・デメリット
NFTを購入したい場合のデメリットも解説します。
偽物の場合もあり
NFTの市場は急速に拡大していますが、その中には偽物のNFTも存在するというデメリットがあります。ブロックチェーン技術を活用したNFTは、その性質上、偽造や改ざんが難しいとされていますが、それでも詐欺的な取引や偽のNFTを出品する者が存在する可能性があります。
購入者は、購入前に十分な調査と確認をすることが求められます。特に、高額なNFTを取引する際には、その真正性や価値をしっかりと確認することが不可欠です。NFTの取引には注意が必要であり、安易な投資は避けるべきです。
自国の言語に非対応の場合もあり
NFT市場は国際的なものであり、多くのプラットフォームや作品が英語を中心としています。そのため、特定の言語に対応していない場合があり、これは日本語を母国語とするユーザーにとっては大きなハードルとなることがあります。
言語の壁は、取引の際の誤解や情報の取り違えを引き起こすリスクを増加させる可能性があります。そのため、NFTを購入や取引を検討する際は、使用言語やサポート内容を確認し、自身の理解できる範囲での取引を心がけることが重要です。
NFTを販売するメリット
では、NFTを販売したい場合のメリットも解説します。
転売でも作者に還元される
NFTにはプログラミングされた特定の仕組みがあり、それによって作品が再販されるたびに、その取引から得られる利益の一部がオリジナルの制作者に自動的に還元されます。これにより、アーティストや制作者は、自分の作品が何度も転売されることから得られる収益を確保でき、持続的な収入を得ることが可能となります。
様々な人が始めやすい
NFTのアクセスの容易さは、多くのクリエイターやアーティストにとって、新しい収益の機会を提供しています。また、NFTはオンライン上での取引が主であり、物理的な制約から解放されているため、全世界の人々との取引が可能です。これにより、出品者は自らの作品を世界中のファンやコレクターにアクセス可能にし、購入者は自分が欲しいアイテムをどこからでも手に入れられます。
世界に向けて販売できる
NFTはデジタルな市場での取引や販売が可能な特徴を持っています。これにより、物理的な店舗や限られた地域に縛られることなく、全世界の人々に向けて自分の作品や商品を出品できます。また、世界中からの出品された作品や商品を購入することも可能です。
このような特性は、多くの人々とのビジネスチャンスを生み出し、出品者にとっては利益を得やすく、購入者にとっては欲しい作品や商品を手に入れやすくするメリットがあります。デジタルな特性を活かし、国境を越えた取引が容易になることで、新しいビジネスの可能性や文化の交流が広がります。
NFTを販売する際の注意点・デメリット
最後に、NFTを販売したい場合のデメリットについて解説します。
ガス代などの手数料が発生する
NFTをブロックチェーン上で取引する際、ガス代として知られる手数料が発生します。このガス代は、取引をブロックチェーンに記録するマイナーへの報酬として支払われます。NFTの購入や販売だけでなく、作成やリストアップ時にも手数料がかかることが多いため、取引をする前に必要な手数料を確認し、予算計画を立てることが重要です。
ガス代が変動する可能性あり
NFTを販売する際、ブロックチェーン上での取引にはガス代が必要となり、ガス代は取引の混雑具合や使用するブロックチェーンの種類によって変動します。特に、取引が多い時期やブロックチェーンが混雑しているときは、ガス代が高騰することがあります。この変動性は、NFTの販売者や購入者にとって予測困難なコストとなる可能性があります。
NFTの注意点
NFTには注意点もいくつかあります。注意点も理解してから、NFTでの取引を始めましょう。
購入コンテンツの著作権はコンテンツ制作者のもの
NFTを購入する際、その著作権は自動的に移転されるわけではありません。多くの場合、購入者はアートワークやコンテンツの「所有権」を持つだけで、著作権はオリジナルの制作者に残ります。これは、購入したNFTを再販したり、展示したり、再生したりする際に、制作者の了承なしに勝手に行うことはできないということを示しています。
したがって、NFTを購入する際は、その使用許諾や著作権に関する詳細を十分に確認することが重要です。
詐欺のホームページも存在する
NFT投資の際、詐欺のリスクが伴います。大手NFTマーケットプレイス「OpenSea」のような偽サイトが存在し、ユーザーのウォレット情報を騙し取る試みが確認されています。これらの偽サイトは、ウォレットのパスワード入力を求めることが多いです。
また、詐欺的なメールやSNSを通じた不正な告知も増えています。投資をする前に、サイトのURLや情報の出所を確認することが重要です。公式なマーケットプレイスはユーザーのパスワードや重要な情報を要求することはありません。安易に情報を提供せず、慎重な取引を心がけましょう。
NFTの始め方についてのまとめ
ここまでNFTの始め方についてお伝えしてきました。NFTの始め方についての要点をまとめると以下の通りです。
- NFTを始めるために必要なものは、購入費用や売買手数料、ガス代(送金手数料)、仮想通貨、NFTマーケットプレイスのアカウントなどがある
- NFTを購入したい場合は、仮想通貨用の取引口座を開設し、仮想通貨を購入後、気になるNFTを仮想通貨で購入する流れになり、NFTを販売したい場合は、NFTマーケットプレイスと販売条件を決め、NFTマーケットプレイスに作品をアップする流れになる
- NFTのメリットは、自由に売買できること、替えの効かない商品を手にできること、転売でも作者に還元されることなどがあり、デメリットは、偽物の場合もあることや、ガス代などの手数料が発生することなどがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。