2023年3月、Pacific Metaでは、日本におけるブロックチェーンの認知度や印象について調査を実施しました。
調査には、日本の20代から70代の男女1,030人が参加しました。
ハイライトは次のとおりです。
- 約40%の日本人が、ブロックチェーンゲームを認知
- 約90%の日本人が、ブロックチェーンゲームに対して「中立または肯定的な印象」
- ブロックチェーンゲームに対し、多くの日本人は「無料でプレイできるか」「スマートフォンでプレイできるか」「ゲーム内で多くの報酬がもらえるか」を重要視
日本におけるブロックチェーンゲームの認知度
調査によると、調査対象者の40.2%がブロックチェーンゲームについて知っていると答えています。
日本のブロックチェーンゲームの印象
次に、ブロックチェーンゲームを知っている回答者(414名)を対象に、ブロックチェーンゲームの印象について調査を行った結果、ブロックチェーンゲームを知っている人のうち、56.8%がポジティブな印象を抱いていることがわかりました。
また、ネガティブな印象を持っている人の割合は、わずか10.1%でした。
欧米諸国などではブロックチェーンゲームに対してネガティブな印象を持つ人が一定数いるのに対し、日本ではブロックチェーンゲームに対して中立またはポジティブな印象を持つ人が圧倒的に多いことがわかりました*1。
ブロックチェーンゲームを知らない人の印象
また、ブロックチェーンゲームを知らない人を含む1,030名を対象に、ブロックチェーンゲームに対する印象についても同様の調査を実施した結果では、「ポジティブな印象」が48.6%、「ニュートラルな印象」が41.0%、「ネガティブな印象」はわずか10.4%でした。
このことから、ブロックチェーンゲームに対する知識の有無に関わらず、ネガティブな印象を持っている人は10%しかいないことがわかります。
ブロックチェーンゲームに期待する特徴
最後に、1,030人を対象に調査を行い、ブロックチェーンゲームのどのような特徴がプレイへの関心を高めているかを調査したところ、回答者のほとんど (773人の回答者) が無料で始めることが重要であると答えました。
また、「スマートフォンで手軽に遊べる」(538人)、「たくさん稼げる」(378人)を重視する回答も多く見られており、さらに、「ゲームの質」(241人)や「家庭用ゲーム機で遊べるかどうか」(230人)を重要視する回答がありました。
そのほか、「有名な漫画・アニメ・ゲームのキャラクターが登場するゲーム」(194人)、「有名ゲームのリメイク」(101人)、「ブロックチェーン技術を使ったユニークなゲーム」(99人)をプレイしたいといった回答もありました。
調査結果についてまとめ
今回行った調査から、日本の回答者の90%がブロックチェーンゲームに対して肯定的または中立的な印象を持っていることがわかりました。
また、ブロックチェーンゲームが日本市場に浸透するためには、
- スマートフォンでゲームが利用できる
- ゲームは無料でプレイできる
- プレイして稼ぐことができる
といった要素が重要であることも分かりました。
スマートフォンでプレイできることを重視する人が多いのは、日本でモバイルゲームが、PCや家庭用ゲーム*2に比べても市場規模が大きいことが影響していると考えられます。
また、無料でプレイできるゲームを望む人が多い結果にはなりましたが、日本はゲームアプリを含むアプリ内課金が世界一 ※3 であることから、ゲームで有利になるための課金などは惜しまない可能性が高いと考えられます。
加えて、稼げる要素を重要視している人が多いことから、日本のゲームプレイヤーの間で、ブロックチェーン技術を活用した革新的なゲームに対する関心が高まっていることも分かります。
今回の調査は、2022年にP2Eが大流行した日本のゲーム市場において、将来的にブロックチェーンゲームが主要なセクターになる可能性を感じさせる結果となりました。