ブロックチェーン技術を用いてデジタルクレデンシャルの発行・管理を行えるプラットフォームGalxeは、Web3プロジェクトがクレデンシャルデータを活用して質の高いプロダクト提供や、魅力的なWeb3コミュニティを構築できる様にプロジェクトを支援しています。
今回、Pacific Meta マガジンではGalxeの概要や、2月24日に公開されたAstronaut Ranking Systemについて紹介していきます。
Galxeとは
Galxeは、Web3クレデンシャルネットワークであり、Web3コミュニティを構築できるプラットフォームです。2021年に「Charles Wayn氏」「Harry Zhang氏」「Xinlu氏」によって立ち上げられました。
Galxeが提供するソリューション「ロイヤリティプログラム」には「Binance」「Polygon」「Solana」「Avalanch」など5,000を超えるプロジェクトが参加しています。
各プロジェクトは、Galxeを使用しユーザーのオンチェーンや、オフチェーンアクティビティに応じて、リワード(暗号資産・NFT)が付与されるプログラムキャンペーンを開催しており、Galxeを利用するユニークユーザーは、1,400万人以上にのぼります。
また、保有者のアイデンティティや、権利を証明する役割をもつSBT (ソウルバウンドトークン)を発行することができるため、Galxeを使用するWeb3コミュニティは、プログラムキャンペーン参加者のエンゲージメントを向上させることができ、コミュニティのグロースや、プロジェクトブランドを高めることができます。
公式リンク集
Website | https://twitter.com/Galxe |
Docs | https://docs.galxe.com/ |
X(旧Twitter) | https://twitter.com/Galxe |
X (旧Twitter)JP | https://twitter.com/GalxeJP |
Medium | https://blog.galxe.com/ |
Discord | https://discord.com/invite/galxe |
Telegram | https://t.me/Galxe |
プロダクトと特徴
Galxeは「Glaxe Web3 Score」「Galxe Smart Balance」「Galxe Passport」など、様々なプロダクトをサービス提供しています。
Glaxe Web3 Score
Glaxe Web3 Scoreは、Web3におけるスキルや能力を証明できます。
スコアを上げることで特典を得ることができます。
Galxe Smart Balance
Galxeエコシステムでのユーザー体験を向上させることができます。
Galxeエコシステム内での支払いや取引において手数料を抑えながら使用できます。
Galxe Passport
Galxe Passportは、ユーザーアイデンティティを証明できるSBTです。
秘匿性が高くプライバシー保護されたSBTを使用し、様々なWeb3アプリケーションに使用することができます。
Galxeの実績
Galxeの実績では
- 資金調達
- Galxeを使用するWeb3プロジェクトの成功事例
をご紹介します。
資金調達
Galxeは、2022年1月25日に、クレデンシャルデータネットワークの拡大や、堅牢なアプリケーションモジュールの構築を目的に、Web3業界で著名なVC「Coinbase Ventures」「Solana Ventures」などから$10Mを調達しました。
また、これまでプライベートセールや、ICOプラットフォームCoinlistでのトークン販売、Arbitrum FoundationからのGrantを受け、多くの資金調達を実施しています。
Galxeを使用したWeb3プロジェクトの成功事例
Galxeを使用し、コミュニティグロースや資金流入に成功したプロジェクト「Arbitrum」「Optimism」2つの成功事例をご紹介します。
Arbitrum
出典:Website
Arbitrumは、Ethereumレイヤー2ブロックチェーンネットワークです。
ブロックチェーンネットワークは「Arbitrum One」「Arbitrum Nova」の2種類があります。
Arbitrum Oneは、Optimistic Rollupを用いたL2ソリューションの一つで、主にDeFiやNFTでの利用に適しています。
一方のArbitrum Novaは、Web3ゲームやWeb3ソーシャルアプリに特化しており、高速トランザクションと低いガス代を実現します。
ArbitriumとGalxeが共同で立ち上げたArbitrium Odysseyは、Arbitrium上のDAppsを探索することを目的としたエコシステムキャンペーンです。
Arbitrium Odysseyに参加したユーザーは、2週間で300,000ユーザー、キャンペーンを通してミントされたNFTは1週間で423,309個、資産は4,000万ドル相当がArbitriumに流入しました。
Optimism
出典:Website
Optimismは、Ethereumレイヤー2ブロックチェーンネットワークです。
Arbitrumと同じくOptimistic Rollup技術を採用しており、高速且つ手数料を低減したトランザクションを作成します。
イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性があることから、スマートコントラクト開発者はDAppsのコードを大きく変更することなく、Optimismに移行できます。
OptimismとGalxeが共同で立ち上げたOP Quest Season 1は、Optimismエコシステムを探索できるクエストキャンペーンです。
OP Quest Season 1に参加したユーザーは456,723ユーザー、キャンペーンを通してミントされたNFTは3,419,656個、作成されたトランザクション量は、デイリー100,000〜600,000件を記録しました。
Galxeのトークン「$GAL」
Galxeのトークン「$GAL」は、Galxeのインフラに必要不可欠なトークンです。
主なユーティリティは下記になります。
- ガバナンス
- アプリケーションモジュールの支払い
- オラクルエンジンとクレデンシャルAPIの支払い
- デジタルクレデンシャルのキュレーション
発行枚数は2億枚で、2024年2月29日時点の循環供給枚数は1億531万枚です。
各アロケーションスケジュールは下記をご覧ください。
出典:Introducing Galxe Token (GAL), and its Public Sale on CoinList
価格・ホルダー推移
昨今、Bitcoin ETFがもたらす波及効果により、暗号資産全体の市場が上向きの動向をみせています。
$GALの価格推移は、2024年2月1日「1$GAL」$1.776でしたが、2月29日現在、$3.2と上昇傾向が続いています。
また、1ヶ月あたりの$GALホルダーも増加しており、保有額別ホルダー数の推移も右肩上がりです。
取引が可能な暗号資産取引所
$GALは、数十以上の暗号資産取引所に上場しており、各国における主要な暗号資産取引所で取り扱いされています。
- Binance
- OKX
- Coinbase Exchange
- Bithumb
2月29日時点、日本国内の暗号資産取引所に上場はしていません。
Astronaut Ranking System
Astronaut Ranking Systemは、2月24日にXの公式アカウントで公開された新システムです。
ユーザーは、Galxe Discordでの貢献度に応じてランキングスコアを獲得することができ、ランクに応じて報酬を獲得することができます。
ランクの種類と割合は、以下の通りです。
- ゴールド:5%
- シルバー:45%
- ブロンズ:50%
ランキングシステムの要素や、各要素におけるスコア配分は下記の通りです。
- Galxeスペースキャンペーンへの参加:30%
- Galxe機能の利用:スマートバランス、パスポート、Web3スコア:25%
- ロイヤリティポイント(Galxeコミュニティスペース):25%
- Web3スコア(トータルスコア):20%
- OGキャンペーン(Galxe Boy、Galxe Girl、Shadowy Super Coder):5%
また、Astronaut Ranking Systemにおける貢献度の指標は、これまでのGalxeイベントの参加やGalxeにおけるウォレットアクティビティも含まれており、上位ランクであればあるほど特別な特典や、より多くの報酬が与えられます。
まとめ
今回Pacific Meta マガジンでは、Galxeについて解説しました。
- Galxeは、Web3クレデンシャルネットワークであり、Web3コミュニティを構築できるプラットフォーム。
- Galxeが提供するソリューション「ロイヤリティプログラム」には「Binance」「Polygon」「Solana」「Avalanch」など5,000を超えるプロジェクトが参加している。
- Galxeを利用するユニークユーザーは、1,400万人以上いる。
- Galxeは「Glaxe Web3 Score」「Galxe Smart Balance」「Galxe Passport」など様々なプロダクトをサービス提供している。
- Web3業界で著名なVC「Coinbase Ventures」「Solana Ventures」などから資金調達済み。
- Galxeを利用し、コミュニティグロースや資金流入に成功したプロジェクトは「Arbitrum 」「Optimism」など多数存在する。
- トークン、$GALは「ガバナンス」「アプリケーションモジュールの支払い」「オラクルエンジンとクレデンシャルAPIの支払い」「デジタルクレデンシャルのキュレーション」のユーティリティがある。
- $GALは「Binance」「OKX」「Coinbase Exchange」「Bithumb」など、各国における主要な暗号資産取引所に上場している。
- 新システム「Astronaut Ranking System」は、Galxe Discordでの貢献度に応じてランキングスコアを獲得することができ、ランクに応じて報酬を獲得することができる。
Web3プロジェクトがユーザーを誘致するために必要不可欠なプラットフォームとして、今後も多くのプロジェクトやユーザーが参加する事が予想されます。
今後の動向も注目していきましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。