SBI証券は、SBIホールディングスが発行する初のセキュリティ・トークン(ST)社債「SBI START債」を2026年3月11日より販売すると発表した。今回のSTは大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)が運営する私設取引システム「START」においてST社債として扱われる初の案件となる。「SBI START債」はブロックチェーン基盤「ibet for Fin」を用いて発行・管理が行われ、購入者には特典として暗号資産XRPが付与される。
発表内容の詳細
今回のSTの販売期間は2026年3月11日から3月23日までとなり、発行総額は100億円となります。ユーザーは1万円から購入可能で、利率は年1.85%〜2.45%の仮条件が設定される予定です。
今回の社債は従来の証券保管振替機構による管理ではなく、株式会社BOOSTRYが主導するブロックチェーン基盤「ibet for Fin」を活用します。これにより発行から期中管理、償還までの業務プロセスを電子的に完結させる仕組みです。
2026年3月25日より大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)の私設取引システム(PTS)である「START」での取扱いも予定されています。一般的に社債の売買は証券会社との相対取引で行われますが、PTS市場での売買が可能になることで投資家が取引価格を確認できるようになり、透明性が高まることが期待されています。
また本案件には暗号資産XRPの付与特典が設定されています。募集期間中の購入に加え、所定の手続きを完了した顧客を対象に取得額に応じたXRPが付与されるほか、2027年から2029年にかけての各利払い時にも、保有者を対象とした特典付与が予定されています。
SBI証券は本商品の取扱いを記念し、2026年2月20日からST取引口座の開設やX(旧Twitter)での投稿、債券購入を対象とした各種キャンペーンを実施します。
今後の展開
本STは2026年3月24日に払込みが行われ、2029年3月23日に償還を迎える3年債として運用される予定です。2026年3月25日からは「START」での売買取扱いが開始される見込みとなっています。SBI証券は、今後も不動産やプライベートエクイティファンドに加え、新たなアセットクラスへのST活用を進め、投資家の選択肢を広げていく方針としています。
編集部コメント
国内STの流通市場整備が進む中、大手証券会社によるPTS上場案件の登場は市場の厚みを増す動きとして評価できます。また、今回発行される社債が国内金融グループの雄である「SBIホールディングス」による発行であることも注目すべきポイントです。今後RWAプラットフォームの提供を検討しているSBIグループから社債STが発行されたことは、この領域に対する本気度を示すものといえるでしょう。今後、他の証券会社や金融機関がこの動きに追随するのかについても注目していきたいですね。