XRPレジャーを活用したトークン化米国債の国際決済パイロットが完了

Ripple、JPMorgan、Mastercard、Ondo Financeの4社は、トークン化された米国債ファンドを国境を越えて決済するパイロット取引を実施しました。この取引は、パブリックブロックチェーンであるXRPレジャー(XRP Ledger)と既存の銀行間決済インフラを組み合わせ、トークン化資産を国際的に現金化する一連の流れを検証したものです。伝統的金融とブロックチェーン技術が統合され、24時間稼働可能なグローバル決済の実現に向けた重要な実証事例となりました。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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公共ブロックチェーンと銀行インフラを統合した決済フロー

今回のパイロット取引では、複数の金融機関とプロトコルが連携し、単一の統合されたフローで国境を越えた取引が実行されました。

まず、Ondo FinanceがRipple向けに、XRPレジャー上でトークン化米国債商品である「OUSG」の償還処理を行いました。次に、Mastercardの「Multi-Token Network」が、JPMorganのブロックチェーン基盤の決済プラットフォームである「Kinexys(キネクシス)」へ指示をルーティングしました。最終的に、JPMorganがRippleのシンガポールの銀行口座へ米ドルを送金することで一連の工程が完了しました。

このプロセスにより、パブリックブロックチェーン上の資産が、銀行間決済レールを通じて伝統的な銀行口座の法定通貨へと接続されることが証明されました。

伝統的金融システムとトークン化資産の接続

今回の取り組みの大きな特徴は、トークン化された資産が暗号資産市場の中だけで完結せず、伝統的な金融システムと直接接続された点にあります。

Ondo Financeによれば、この取引はトークン化された米国債が国境と銀行をまたぎ、従来の銀行営業時間外にほぼリアルタイムで決済された初の事例とされています。これまでオンチェーン資産と銀行インフラは別々に動く傾向にありましたが、今回の成功はそれらが一体化した決済フローとして機能し得ることを示しました。

Rippleは、このパイロットを24時間365日稼働するグローバル金融市場に向けた意味ある一歩であると説明しています。暗号資産企業とウォール街の金融機関が協力し、より速く、より安価な決済・清算システムの構築を模索する動きが具体化した形です。

ポイント

  • XRPレジャーと伝統的な銀行間決済インフラを接続し、トークン化米国債の国際決済に成功しました。
  • Ondo FinanceのOUSG(トークン化米国債)を、JPMorganのKinexysやMastercardのネットワークを介して法定通貨(米ドル)へ換金しました。
  • 従来の銀行営業時間外でも、国境を越えたほぼリアルタイムの決済が可能であることを実証しました。
  • トークン化資産が既存の金融システムから切り離された存在ではなく、一体となって機能する可能性を示した点で注目されます。
  • 24時間365日稼働する次世代のグローバル金融市場の基盤構築に向けた実例となりました。
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