国内暗号資産取引所大手のコインチェックが、米国ナスダック市場へのSPAC(特別買収目的会社)上場計画に向けて登録申請書類を公表しました。同社は2022年3月に上場計画を発表して以来、度重なる延期を経ていましたが、今回の公表により手続きが再び前進した形です。合併手続きは2024年第2四半期または第3四半期の完了を目指すとしていました。なお、実際の進捗としては、計画よりやや遅れた2024年12月11日にナスダック上場が完了したとされています。
登録申請書類の公表とDe-SPACによる上場スキーム
コインチェックは2024年5月8日、持株会社となるCoincheck Group B.V.(CCG)と、すでに米ナスダックに上場しているSPACであるThunder Bridge Capital Partners IV, Inc.(THCP)との合併による上場に関する登録申請書類を公表しました。
SPAC(特別買収目的会社)とは、自ら特定の事業を持たず、未公開企業の買収を目的として設立・上場される企業のことです。このSPACと対象企業が合併して上場を果たす一連のプロセスはDe-SPACと呼ばれています。
これまでSEC(米証券取引委員会)への登録申請書類は非公表とされていましたが、審査の進捗に伴って公表されることとなりました。ただし、コインチェック側は、登録申請書類を公表することが、SECによる承認や上場の可能性が高まったことを意味するものではないと説明しており、慎重な姿勢を示しています。
上場計画のこれまでの経緯と今後のスケジュール
今回のSPAC上場計画は、2022年3月に初めて発表されました。当初は2022年後半の完了を予定していましたが、2023年7月に延期され、さらに最大1年間の延長が行われるなど、慎重な手続きが進められてきました。
発表された計画によると、オランダに設立されたCCGがTHCPと合併し、上場後はコインチェックがCCGの完全子会社となります。合併の完了には、THCPの株主、SEC、および米ナスダックによる承認が前提となりますが、当時のリリースでは2024年第2四半期もしくは第3四半期の完了を目指すとされていました。
上場が完了すれば、Coincheck Group(ティッカー:CNCK)として、Nasdaq Global Select Marketに上場することになります。
業界における重要性と実際の進捗
日本の暗号資産取引所の親会社として初めて米国市場への上場を果たすこの取り組みは、日本のWeb3業界や暗号資産市場全体の信頼性向上やグローバル展開において、極めて重要なマイルストーンになると見られます。
なお、入力テキストでは合併手続きの完了を2024年第2四半期もしくは第3四半期と目指すとしていますが、実際の進捗においては、2024年12月11日に上場手続きが完了し、取引が開始されたとされています。そのため、発表されていた当時の計画スケジュールと、実際の完了時期には数ヶ月のズレが生じる結果となった点が矛盾点として挙げられます。また、実際の株式公開に伴い、法人名がCoincheck Group B.V.からCoincheck Group N.V.へと組織変更されている点も、当時の計画からの変更点として報告されています。
ポイント
- コインチェックが米ナスダック上場に向け、SECへの登録申請書類を公表し、延期されていた計画を前進させました。
- 上場はSPAC(特別買収目的会社)であるTHCPとの合併(De-SPAC)を通じて行われ、上場後はコインチェックが完全子会社となる予定です。
- 合併完了は当初2024年第2四半期または第3四半期を目指すとされていましたが、実際の完了は2024年12月11日であったとされています。
- 上場後のティッカーシンボルはCNCKで、日本の暗号資産関連企業がグローバルな株式市場へアクセスし、信頼性を高める重要な先例となる点で注目されます。