Telegram創設者のパヴェル・デュロフ氏、TONのネイティブ通貨を「Gram」にリブランドすると発表

Telegram(テレグラム)の創設者であるパヴェル・デュロフ氏が、TONブロックチェーンのネイティブ通貨であるToncoin(トンコイン)を「Gram(グラム)」にリブランドすることを公式に発表しました。この変更は、2018年にTelegramが最初に発表したホワイトペーパーにおけるオリジナルの名称を復活させるものであり、プロジェクトの新たな章の始まりを象徴しています。今回のリブランドは、Telegramとブロックチェーン技術のより深い統合を推進するための動きとされています。

リブランドの背景と2018年ホワイトペーパーへの回帰

Telegram創設者のパヴェル・デュロフ氏、TONのネイティブ通貨を「Gram」にリブランドすると発表

今回のリブランドにより、かつてTelegramが2018年に計画していた初期のTON(Telegram Open Network)プロジェクトで使われていたトークン名「Gram」が復活します。当時、このプロジェクトは17億ドルを調達したものの、2020年に米国証券取引委員会(SEC)の介入を受けてTelegramが開発を断念し、投資家への返金とコードのオープンソース化を行いました。

その後、独立したコミュニティがTON Foundation(トン・ファンデーション)のもとで「Toncoin」として開発を継続していましたが、2026年5月にTelegramが再びプロジェクトの主導権を握ることを発表しました。今回の名称変更は、プロジェクトの原点回帰を示す象徴的なステップとされています。

対象となる範囲と移行のスケジュール

今回のリブランドにおいて、ブロックチェーン全体の名称は「TON」のまま維持され、ネイティブ通貨の名称のみが「Gram(GRAM)」へと変更されます。技術的なトークンスワップ(通貨の交換作業)などは行われず、ユーザーの保有残高やステーキング(ネットワークに通貨を預けて報酬を得る仕組み)、分散型金融(DeFi)の利用に影響はないとされています。

この移行プロセスには約3週間を要する見込みです。これはデュロフ氏が掲げるロードマップ「Make TON Great Again(MTONGA)」の全7ステップのうち、4番目のステップに位置づけられています。

ビジネスおよび開発への影響

TelegramがTONの主要な推進力となり、最大のバリデータ(ブロックチェーンの取引を検証・承認する主体)となったことで、約10億人のTelegramユーザーに向けた実用性の向上が期待されています。具体的には、Telegram内のミニアプリや決済機能、クリエイター向けツールにおける利便性が高まる可能性があります。

また、今後の数週間において、開発者ツールの強化や、公式ウェブサイト(ton.org)の刷新、決済システム「TON Pay」のアップグレード、ビットコインとの流動性ブリッジ(異なるブロックチェーン間で資産を移動させる仕組み)の導入などが計画されているとされています。これらは、一般ユーザーへの普及をさらに加速させるための基盤となると見られます。

ポイント

  • Telegram創設者のパヴェル・デュロフ氏が、TONのネイティブ通貨を「Gram」にリブランドすることを発表しました。
  • 2018年の初期計画時に使用されていた名称を復活させるもので、プロジェクトの原点回帰を象徴しています。
  • ブロックチェーンの名称は「TON」のままで、トークンのスワップや技術的な残高変更は発生しません。
  • 移行期間は約3週間とされ、デュロフ氏が主導する全7ステップのロードマップの第4段階に位置づけられています。
  • Telegramの約10億人のユーザー基盤を活かした決済機能やミニアプリでの活用が進むことで、Web3の大衆普及が期待されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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