グレイスケールがHYPE現物ETFの申請を修正、手数料0.29%で競合を下回る水準に

暗号資産運用大手のグレイスケール(Grayscale)は、ハイパーリキッド(HYPE)の現物上場投資信託(ETF)「Grayscale Hyperliquid Staking ETF」の登録届出書(Form S-1)の第6次修正版を、2026年6月1日付けで米証券取引委員会(SEC)に提出しました。この修正版では、ティッカーシンボル「HYPG」での上場計画と、管理手数料を0.29%に設定することが新たに明かされました。先行する競合他社の手数料を下回る水準に設定されており、市場での競争力を高める狙いがあると見られます。

手数料0.29%に設定し先行2社に対抗

グレイスケールがHYPE現物ETFの申請を修正、手数料0.29%で競合を下回る水準に

グレイスケールが新たに提出した修正届出書により、同社が計画しているHYPE現物ETF「HYPG」の手数料が0.29%であることが判明しました。

現在、市場にはすでに21シェアーズ(21Shares)とビットワイズ(Bitwise)の2社がHYPE現物ETFを上場させており、グレイスケールのHYPGが承認されれば3番目の上場となる見込みです。先行する2社の手数料体系は以下の通りです。

  • 21シェアーズの「21Shares Hyperliquid ETF(ティッカー:THYP)」:手数料0.30%
  • ビットワイズの「Bitwise Hyperliquid ETF(ティッカー:BHYP)」:上場後1カ月間は0.00%、その後は0.34%

グレイスケールのHYPGが設定した0.29%という手数料は、21シェアーズの0.30%をわずかに下回り、ビットワイズの通常手数料である0.34%に対しても低く抑えられています。これにより、グレイスケールは手数料の面で競合他社に対する優位性を確保し、投資家の資金を呼び込む狙いがあると考えられます。

HYPE現物ETFを巡る市場の動き

ハイパーリキッド(Hyperliquid)は、オンチェーンでの永久先物取引をサポートする分散型デリバティブ取引所(DEX)であり、独自のレイヤー1(L1)ブロックチェーンでもあります。そのネイティブトークンである「HYPE」は、ネットワークのガバナンスやステーキング、ガス代(ネットワーク手数料)の支払いに使用されており、時価総額は約161億ドルに達し、暗号資産市場でトップ10に入る規模であるとされています。

HYPEの現物ETF市場は、2026年5月13日に初の現物ETFが取引を開始したことで幕を開けました。初日の取引高は非常に堅調な滑り出しを見せたとされています。その後、5月15日にはビットワイズがニューヨーク証券取引所(NYSE)にHYPE現物ETFを上場させており、市場の拡大が進んでいます。

グレイスケールは2026年3月23日にHYPE現物ETFを初めてSECに申請しました。その後、4月21日には資産を保管するカストディアンをコインベース(Coinbase)からアンカレッジ(Anchorage)へと変更するなど、上場に向けて申請内容の修正を重ねてきました。

今週中にも上場する可能性

ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のETFアナリストであるジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏は、自身のSNS(旧Twitter)への投稿で、グレイスケールのHYPE現物ETFが「間もなく上場する可能性が高い」と指摘しました。同氏は、この「間もなく」という言葉について、早ければ今週中(2026年6月第1週)の上場を予想していると言及しています。

SECによる承認が順調に進めば、今週中にも新たな投資選択肢としてHYPGが市場に登場することになります。

ポイント

  • グレイスケールは、HYPE現物ETF「Grayscale Hyperliquid Staking ETF」の登録届出書(Form S-1)の第6次修正版を2026年6月1日に提出しました。
  • 新たに開示された手数料は0.29%であり、先行する21シェアーズ(0.30%)やビットワイズ(通常0.34%)を下回る水準に設定されています。
  • 手数料を低く抑えることで、先行する競合他社に対抗し、市場での優位性を確保する狙いがあると見られます。
  • 専門家は、早ければ今週中にも同ETFが上場し、取引が開始される可能性があると予測しています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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