Baseがネットワークの相次ぐ停止を受けB20トークン標準のローンチを延期

コインベース(Coinbase)が開発を支援するイーサリアムのレイヤー2ネットワーク(取引を高速かつ安価に処理するためのセカンダリネットワーク)であるBaseは、2026年6月25日と26日に発生した連続的なネットワークの停止を受けて、新たなトークン規格であるB20トークン標準のローンチを延期しました。この延期は、ネットワークの安定性を確保するための措置とされています。B20は、ステーブルコインや現実世界資産(RWA)の発行を容易にするための重要な技術として位置づけられており、その動向が注目されています。

ネットワーク停止の経緯と現状

Baseがネットワークの相次ぐ停止を受けB20トークン標準のローンチを延期

2026年6月25日、Baseのメインネットにおいて、無効なブロックがシーケンサー(取引を順序づけてブロックを生成するシステム)をフリーズさせたことにより、約2時間にわたってブロック生成が停止する事態が発生しました。この影響により、ユーザーの取引に遅延が生じたほか、資産の預入や引出が一時的に中断されました。翌26日にも、同様の症状による一時的なブロック生成の停止が発生したと報告されています。Baseの開発チームは、ユーザーの資金に危険は及んでいないことを確認していますが、これら相次ぐ安定性の問題に対処するため、B20トークン標準のメインネットでの有効化(アクティベーション)を延期することを決定しました。

B20トークン標準とBerylアップグレードの概要

B20は、Baseのネットワークに直接組み込まれた新しいプロトコルレベルのトークン規格です。通常、トークンを発行する際にはスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動実行するプログラム)を独自に記述し、監査を行う必要がありますが、B20を利用することで、開発者はこれらを省略してコンプライアンスに準拠したステーブルコインや現実世界資産(RWA)のトークンを直接ミント(新規発行)できるようになります。

この機能は、Baseの大型アップグレードであるBeryl(ベリル)の主要な柱とされています。Berylアップグレードには、B20の導入に加え、イーサリアムへの資産引き出しにかかる期間を従来の7日間から5日間に短縮する機能や、ノード(ネットワークを構成するコンピューター)のストレージ容量を最大50パーセント削減できるReth V2の統合などが含まれています。

今後のスケジュール

Baseの公式ドキュメントによると、B20メインネットの有効化はネットワークの安定性に関する問題により延期されており、改訂された新たな日程は近日中に発表される予定です。

ポイント

  • 2026年6月25日と26日に、Baseのメインネットで相次いでブロック生成が一時的に停止する障害が発生しました。
  • このネットワークの安定性問題を理由に、新規格であるB20トークン標準のローンチ延期が決定されました。
  • B20トークン標準は、ステーブルコインや現実世界資産の発行元がスマートコントラクトを記述せずに準拠したトークンを発行できる仕組みとして注目されています。
  • B20の導入を含むBerylアップグレードでは、引き出し期間の短縮やノードストレージの削減なども計画されています。
  • 延期されたB20の有効化に関する新たな日程は、近日中に発表される予定です。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用や、AI×ブロックチェーン領域における事業開発・実装に関する情報を発信する編集チームです。株式会社Pacific Metaが、グループ累計260社以上・41カ国以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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