大手ゲーム開発企業のスクウェア・エニックスと、エネルギーテック企業のENECHANGEは、ブロックチェーン基盤「Oasys」を活用した脱炭素支援サービスを共同開発することを発表しました [1]。このプロジェクトは環境省の推進する事業に採択されており、2026年内のサービス開始を予定しています [1]。ゲームのノウハウを社会課題解決に応用するゲーミフィケーションの事例として、Web3業界や環境ビジネスにおいて重要な取り組みになる可能性があります。
ゲーミフィケーションによる脱炭素行動の継続支援
共同開発される新サービスは、生活者の節電や省エネなどの行動を「ミッション」として提示し、その達成度合いに応じてポイントを付与する仕組みです [1]。
アプリ内には、スクウェア・エニックスの強みであるオリジナルの世界観やキャラクター育成要素が設けられます [1]。キャラクターの成長に伴って得られるポイント報酬が増加するなど、ユーザーが飽きずに継続して脱炭素アクションに取り組みやすい体験設計を目指すとしています [1]。
獲得したポイントは、企業や団体からの広告・スポンサー収入などを原資とし、共通ポイントやサービス内のゲームアイテムなどへの交換が予定されています [1]。
自治体・企業との連携と「デコ活」事業への採択
本サービス内のミッションは、脱炭素に取り組む自治体や企業、団体との連携を通じて更新・拡充していく方針です [1]。これにより、利用者の地域課題に対する理解を深めることや、GX(グリーントランスフォーメーション)関連製品・サービスの啓発にもつなげる計画です [1]。
このプロジェクトは、環境省が推進する「デコ活」(脱炭素ライフスタイル転換運動)推進事業の一環である「ゲーミフィケーションを活用した脱炭素型ライフスタイル転換促進事業」に採択されています [1]。国の推進事業として認定されたことで、行政や自治体との連携がスムーズに進む可能性があります。
スクウェア・エニックスとOasysの技術的背景
今回採用された「Oasys」は、ゲームに特化した高速な処理とユーザーの手数料負担軽減を特徴とするブロックチェーン基盤とされています。
スクウェア・エニックスとOasysには過去から深い接点があります。2022年9月、Oasysがネットワークの検証や承認を担う21社の「初期バリデータ」の1社としてスクウェア・エニックスが参加することを発表していました [1]。これまでの協働やWeb3領域での技術蓄積が、今回の実社会における課題解決型サービスの開発へとつながったと見られます。
ポイント
- スクウェア・エニックスとENECHANGEが、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」を活用した脱炭素支援サービスを共同開発します [1]。
- 節電や省エネ活動をゲーム感覚で継続できる「ゲーミフィケーション」を取り入れ、キャラクター育成などに応じたポイント付与を行います [1]。
- 獲得ポイントは共通ポイントやゲーム内アイテムへの交換を予定しており、環境省の「デコ活」関連事業に採択されています [1]。
- 2022年からOasysの初期バリデータとして参画しているスクウェア・エニックスの技術知見が、社会課題解決に向けて実用化される点で注目されます [1]。
- サービス開始は2026年内を予定しています [1]。