Solana上でローンチされたばかりの予測市場プラットフォームであるWorldが、サービス開始からわずか1週間で、新たに立ち上げられたRobinhood Chainへ移行することを決定しました。この決定は、同プロジェクトの公式X(旧Twitter)アカウントを通じて発表されました。Solanaエコシステムにおける期待のプロジェクトだっただけに、この突然の移行は業界内で大きな注目を集めています。
突然の移行決定とその背景
予測市場プラットフォームのWorldは、2026年7月1日にSolana上でローンチされたばかりのプロジェクトです。しかし、ローンチからわずか1週間後の7月8日、同プロジェクトはSolanaからRobinhood Chainへと移行することを発表しました。
公式発表によると、この決定は過去24時間にわたるチーム内での慎重な議論の結果として下されたものですが、具体的な移行の理由については詳細が明かされていません。
Worldの特徴とSolanaでの期待
Worldは、ユーザーが資金を直接預けることなく、Chainlinkのデータフィードを活用して自動的に結果の判定と決済を行う非カストディアル(自己管理)型の予測市場です。勝利金はステーブルコインのCASHで即座に支払われる仕組みを特徴としています。
ローンチ時には、1500万人以上の月間アクティブユーザーを抱える人気ウォレットであるPhantomに統合され、ビットコインの価格予測や2026年FIFAワールドカップの予測市場などが提供されていました。Solana財団もこのプロジェクトを強力に後押ししており、PolymarketやKalshiといった既存の予測市場に対するSolanaネイティブの対抗馬として期待されていました。
移行先となるRobinhood Chainとは
移行先となるRobinhood Chainは、米国の証券・暗号資産取引アプリを運営するRobinhoodが開発した、Ethereumのレイヤー2(メインブロックチェーンの処理を補完するネットワーク)ソリューションであるArbitrumを基盤とするパブリックチェーンです。2026年7月1日にメインネットが一般公開されたばかりの新しいネットワークです。
このネットワークは、Ethereumのセキュリティを維持しつつ、高速かつ安価なトランザクションを提供することを目指して設計されています。元々は現実資産(RWA)のトークン化を主なターゲットとして構築されましたが、幅広い分散型アプリケーションの誘致を進めています。
業界における影響と移行の要因
今回の移行について、公式な理由は公表されていないものの、業界内ではいくつかの要因が推測されています。
一つは、Robinhoodが抱える数百万人の一般(リテール)ユーザー層へのアクセスです。これにより、Worldはより広範な主流層のユーザーを獲得できる可能性があります。また、ネットワーク混雑時におけるトランザクション手数料の安さや、Ethereumのセキュリティモデルによる信頼性の向上なども、移行を後押しした要因と見られています。
一方で、既存のWorldユーザーにとっては、資産やポジションを新しいチェーンへ移行させる必要が生じるなど、一時的な運用の変更や手続きが必要になる可能性があるとされています。
ポイント
- Solana上で2026年7月1日にローンチされた予測市場プラットフォームのWorldが、わずか1週間でRobinhood Chainへの移行を発表しました。
- 移行の具体的な理由は公表されていませんが、チーム内での慎重な議論の末に決定されたとされています。
- Worldは非カストディアル型で、Chainlinkのデータを利用した自動決済や、ステーブルコインのCASHでの支払いを特徴とするプロジェクトです。
- 移行先となるRobinhood Chainは、2026年7月1日に一般公開されたばかりのArbitrum基盤のレイヤー2ネットワークです。
- この移行は、Robinhoodの持つ膨大なユーザー基盤へのアクセスや、手数料の最適化を目的とした戦略的転換である可能性が指摘されています。