予測市場プラットフォーム大手のPolymarket(ポリマーケット)が、米国で規制に準拠したマージン取引(証拠金取引)を提供するため、全米先物協会(NFA)に登録申請を行ったことが明らかになりました。承認されれば、ユーザーは少ない手元資金でより大きなイベント予測ポジションを持つことが可能になります。先行するライバルのKalshi(カルシ)がすでに同様の承認を得ているなか、Polymarketのこの動きは、米国の予測市場における競争をさらに激化させると見られます。
マージン取引の実現に向けた手続きと仕組み
公開された情報によると、Polymarketの関連会社であるComing Home GBA LLCは、PM Derivatives LLCを通じて2026年7月3日に全米先物協会(NFA)へ申請を提出しました。申請内容は、先物取引業者(FCM)、NFA会員、およびスワップ・ファームとしての登録です。
マージン取引(ユーザーがポジションの全額を事前に支払うのではなく、一部を担保として預けることで取引を行う仕組み)が実現すれば、資金効率が大幅に向上します。これにより、より洗練されたアクティブなトレーダーや機関投資家をプラットフォームに惹きつける可能性があるとされています。
ただし、実際にこのサービスを米国内で提供するためには、NFAの登録承認だけでなく、米国商品先物取引委員会(CFTC)の承認を得て、全額担保を必要としない取引(ノン・フル・コラテラライズド取引)を許可するようにルールブックを変更する必要があるとされています。
ライバルKalshiとの競争激化
今回のPolymarketの申請は、米国における予測市場のシェア争いが激化するなかで行われました。ライバルであるKalshiの関連会社であるKinetic Markets LLCは、すでに2026年3月にFCMおよびスワップ・ファームとしてのNFA承認を受けており、マージン取引の提供において一歩先んじています。
また、両プラットフォームの取引高も拡大しています。2026年6月の月間取引高において、Kalshiが330億ドルを記録したのに対し、Polymarketと米国の関連事業体の合計は約140億ドルとなっており、Polymarketとしてはマージン取引の導入によってさらなる取引高の拡大と巻き返しを図る狙いがあると見られます。
ポイント
- Polymarketが米国での規制されたマージン取引の提供に向けて、全米先物協会(NFA)にライセンス申請を行いました。
- サービス開始にはNFAの承認に加え、米国商品先物取引委員会(CFTC)の認可も必要とされています。
- ライバルのKalshiは、すでに2026年3月に関連会社を通じて同様のNFA承認を取得しており、規制対応で先行しています。
- マージン取引の導入は、資金効率の向上を通じて機関投資家やプロのトレーダーを呼び込み、予測市場の流動性を高める効果が期待されます。