米暗号資産取引所のCoinbaseが開発したエージェント決済プロトコル「x402」の管理・運営に、決済大手のVisaやMastercard、Rippleなどを含む40社が参画していることが明らかになりました。x402はAIエージェントやアプリケーションが直接決済を行えるように設計されたオープンなプロトコルです。先月には7500万件の決済を通じて約2400万ドルの取引が処理されており、1件あたりの平均決済額は32セントという極めて安価なマイクロペイメント(超少額決済)が実現されています。
大手企業が主導する共同管理体制への移行
x402は、Coinbaseが構築した後に手放したオープンな決済プロトコルです。現在はCoinbaseの手を離れ、非営利団体であるLinux Foundationの傘下に設立された「x402 Foundation」などの枠組みを通じて、40社からなる企業連合によって管理・運営されています。
この運営体制には、決済大手のVisaやMastercard、そしてブロックチェーン企業のRippleが参画し、プロトコルの支援を行っています。x402は、AIエージェントやAPI、アプリケーションがWeb上で直接自動決済を行うためのプロトコルであるとされており、特定の1社に依存しない中立的なガバナンス体制が敷かれたことで、業界標準としての普及が期待されています。
平均32セントの超少額決済の実績
x402は、人間を介さない「エージェント決済(マシン間決済)」において、すでに高い実用性を示しています。先月の実績では、7500万件に及ぶ決済処理を通じて、約2400万ドルが決済されました。
このデータから算出される1件あたりの平均決済額はわずか32セントです。従来の決済システムでは手数料などのコスト面から困難であった超少額決済を、極めて安価に実行できる点が特徴です。AIエージェントが自律的にデータやAPIサービスを利用し、その都度支払いを行うといった新たなユースケースに対応するインフラとして、実用化が進んでいるとされています。
ポイント
- Coinbaseが開発し、現在は40社が共同で管理する決済プロトコル「x402」の普及が進んでいます。
- 決済大手のVisa、Mastercard、Rippleなどがこのプロトコルを支援しており、業界内での信頼性と標準化の動きが高まっています。
- 先月は7500万件の決済を通じて約2400万ドルが処理され、1件あたりの平均決済額は32セントを記録しました。
- 従来の決済システムでは対応が難しかった、AIエージェント等による超少額かつ高速な自動決済を実現する技術として注目されます。